ISSN 2189-7506
1. これからの学術情報システム構築検討委員会の活動について
(NACSIS-CAT)2. 2022年度 新NACSIS-CAT/ILLの変更点(2023年6月末時点)
3. SUDOC、K10plusのガイドライン公開のお知らせ
4. 参加組織情報のメールアドレス更新のお願い
5. メールでのお問い合わせのお願い
6. NIIでの目録品質管理(20)
(NACSIS-LL)7. ILL文献複写等料金相殺サービスの相殺結果通知書のインボイス対応について
8. ILL文献複写等料金相殺サービス処理報告(2022年度第3四半期~2023年度第1四半期)
1. これからの学術情報システム構築検討委員会の活動について
これからの学術情報システム構築検討委員会は、「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」(2019年2月15日(金)付公開、以下「在り方(2019)」という。)で挙げた課題について、以下の通り取り組みました。詳細は、各項目のURLをご参照ください。
1. ユーザーグループ
当委員会では、「図書館システム・ネットワーク」を支えるコミュニティ(ユーザーグループ)について検討を重ね、2022年10月25日(火)から2023年3月31日(金)までユーザーグループの試行運用を実施し、2023年4月1日(土)より本運用を開始しました。
ユーザーグループは、「図書館システム・ネットワーク」の利用機関とその図書館員等が自由に情報や意見を交換できるユ-ザーグループSNSを開設しています。NACSIS-CAT/ILL参加館は「『図書館システム・ネットワーク』の利用機関」に含まれますので、ぜひユ-ザーグループSNSにご意見等をお寄せください。
詳細は、以下URLや、2023年3月29日付国立大学図書館協会、公立大学協会図書館協議会、私立大学図書館協会各加盟館の長宛の通知、または、2023年3月29日付目録所在情報サービス参加館宛の通知をご覧ください。
URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara/libsysnw/usergroup
2. 「「これからの学術情報システム構築検討委員会」が実現を目指すこと」公開
当委員会は、2023年3月30日付けで「「これからの学術情報システム構築検討委員会」が実現を目指すこと」を作成し、公開しました。
これは、研究及び教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として学術情報資源のDXを促進するため、大学等学術研究機関及び図書館、学術情報資源の流通・利用に関わる多方面のステークホルダーとともに今後実現を目指すこと、そのために当面必要となる対応をまとめたものです。
URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara/documents
また、「在り方(2019)」にある「進むべき方向性」は2022年度を目処としたものでしたが、2023年度は、これ以降の委員会の方針を示す「これからの学術情報システムの在り方について(2023)」を作成する予定です。
当委員会の資料および議事要旨は、以下URLで公開しています。
URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara
(これからの学術情報システム構築検討委員会 事務局)
2. 2022年度 新NACSIS-CAT/ILLの変更点(2023年6月末時点)
「共同利用システム」の「新NACSIS-CAT/ILL」は、2023年1月31日(火)に運用を開始しました。2023年6月末時点の「新NACSIS-CAT/ILL」での変更点を公開しました。
「2022年度リプレイスに伴う「新NACSIS-CAT/ILL」の変更点(2023年6月末時点)」
URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara/libsysnw/catill/client_guidelines
(NACSIS-CAT/ILL担当)
3. SUDOC、K10plusのガイドライン公開のお知らせ
Z39.50およびSRUクライアント機能で利用できるソースのうち、「新NACSIS-CAT/ILL」で新たに追加されたSUDOCとK10plusの接続利用のガイドラインの確定版を公開しました。
URL:https://contents.nii.ac.jp/catill/about/cat/infocat/z3950/z3950_sudoc
URL:https://contents.nii.ac.jp/catill/about/cat/infocat/z3950/z3950_k10plus
また、既存のクライアント機能のうち、「新NACSIS-CAT/ILL」により新たに可能となった機能について、ガイドラインを更新しました。
新たに可能となった機能は、以下の通りです。個別の内容について、詳細はZ39.50関連のページから各ガイドラインをご覧ください。
- 検索時にSCANが可能。
- 表.1に示すデータセット名を同時に複数指定して検索することが可能。
- 表.1のいずれかと、他のデータセット(BOOK、USMARCなど)を同時に指定して検索することが可能。
URL:https://contents.nii.ac.jp/catill/about/cat/infocat/z3950
なお、KERIS(KERISB、KERISS、KERISX)については引き続き調整中のため、現在ご利用になれません。
(NACSIS-CAT/ILL担当)
4. 参加組織情報のメールアドレス更新のお願い
参加組織データのメールアドレスの更新をお願いいたします。
参加組織データに登録されているメールアドレスは、参加館同士のやり取りに用いるほか、NIIからの、レコード調整結果やILL料金相殺結果等の連絡にも使用されます。アドレスに無効なものがある場合、連絡が届かない可能性がありますので、今一度ご確認をお願いいたします。
目録システム利用マニュアル第7版「4.8.2 参加組織データを修正する」
URL:https://catill.bitbucket.io/CAT7/4_8_2.html
ILLシステム操作マニュアル第7版「8.2 自館の参加組織レコードを更新する」URL:https://catill.bitbucket.io/ILL7/8_2.html
(NACSIS-CAT/ILL担当)
5. メールでのお問い合わせのお願い
NACSIS-CAT/ILLは、メール、電話、ファックスでのお問い合わせを受け付けています。
口頭でのお問い合わせの場合、正確なご案内を差し上げられないことがあるため、改めてメールの送信をお願いすることもございます。正確なご案内を差し上げるため、可能な限りメールでお問い合わせをいただけますと幸いです。
NACSIS-CATシステム全般、利用申請、オプションサービス等
Emailアドレス:catadm@nii.ac.jp
NACSIS-ILL全般、ILL料金相殺について
Emailアドレス:illadm@nii.ac.jp
URL:https://contents.nii.ac.jp/catill/contact
また、NACSIS-CAT(目録業務)に関するご質問は、「NACSIS-CAT/ILL質問受付」で受け付けています。
URL:https://community.nii.ac.jp/catqa/s/uketuke
(NACSIS-CAT/ILL担当)
6. NIIでの目録品質管理(20)
目録品質管理の実際を紹介する第20回は、NACSIS-CATでの雑誌関係の事項についてご紹介します。
雑誌の目録品質管理は、参加館からの書誌作成・修正・変遷報告を受けるところからスタートします。NIIでは資料そのものと照合して検証することができませんので、根拠となる情報源がとても重要になります。図書と異なり、雑誌はNIIで書誌コントロールを行いますが、報告がないと品質管理が始まりません。
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1. 雑誌書誌作成・修正・変遷報告のお願い
- 「削除予定データ」に修正した場合も修正報告をお願いします。
- 『目録システムコーディングマニュアル』23.0雑誌書誌データ修正指針 C1にあるように,GMD、SMD、YEARフィールド以外のコード類PRICEフィールドの修正と、誤字脱字等の明らかな誤りは報告する必要はありません。
- 変遷を発見された場合は、通常、前誌を修正(継続関係の場合は終刊処理)、後誌を新規作成、変遷注記用データシート作成が必要です。
- NOTEフィールドに記述された変遷注記は、NIIで変遷マップを作成した際に削除します。報告がないとBHNTやFIDフィールドのデータが記録されません。
- ご報告いただいた内容について、確認点がある場合はご連絡させていただきます。
- 重要な変化か、軽微な変化か、タイトル変遷の判断に迷う場合は、Q&Aツールでご相談いただくことも可能です。過去の事例は、Q&A DB (DB検索)も参考にしてください。
2. 報告時に送付するもの
報告内容の説明(新規作成・修正・変遷報告の別、および対象書誌ID、報告者の連絡先等)と、以下のものを送付してください。
- 新規作成
画面コピー:作成した書誌データの画面コピー
情報源: 記述の根拠となった巻号の表紙・標題紙・奥付・裏表紙等の情報源コピー
- 書誌修正
画面コピー:修正前・修正後の書誌データの画面コピー
情報源: 修正する根拠となった巻号の表紙・標題紙・奥付・裏表紙等と、判断の元になった部分の情報源コピー
- 変遷報告
画面コピー:新規作成、書誌修正前・後の書誌データの画面コピー
情報源: タイトル変遷と考える根拠となった情報源箇所のコピー等
変遷注記用データシート(用紙は目録所在情報サービスホームページの「マニュアル」にあります。)
3. 報告の方法
【送り先】
国立情報学研究所 学術基盤推進部 学術コンテンツ課 NACSIS-CAT(雑誌)担当
郵送: 〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
FAX: 03-4212-2382
EMAIL: catserial@nii.ac.jp
- 情報源コピーは片面A4サイズにしてください。
- EMAILの場合、情報源は添付ファイル、もしくはオンラインストレージでも可能です。
4. こんな時どうする?(NACSIS-CAT/ILLニュースレターバックナンバーのご紹介)
- 情報源送付時の全般的な注意点
→ 38号 (2014.3) 雑誌書誌に関する報告・情報源の送付について - 報告前に問い合わせした方がいい?
→ 41号 (2015.9) NIIでの目録品質管理(9) - 複製資料間のタイトル変遷マップは作成しない?
→ 43号 (2016.9) NIIでの目録品質管理(11) - 雑誌の書誌レコードを削除するには?
→ 46号 (2018.3) NIIでの目録品質管理(14) - デジタル化は「タイトル変遷」? 他
→ 51号 (2022.8) NIIでの目録品質管理(18) - Q&Aツールから「報告」できる?
→ 雑誌の報告は、上記3.の方法でお願いします。
(NACSIS-CAT/ILL担当)
7. ILL文献複写等料金相殺サービスの相殺結果通知書のインボイス対応について
2023年10月1日から施行されるインボイス制度に対応するため、2023年7月20日付で「国立情報学研究所ILL文献複写等料金相殺サービス利用細則」の改正を行いました。この改正により、四半期ごとに送付している料金相殺結果通知書のうち、請求通知について適格請求書(インボイス)となるよう様式を変更しました。改正版の国立情報学研究所ILL文献複写等料金相殺サービス利用細則は以下のURLをご参照ください。
URL:https://contents.nii.ac.jp/sites/default/files/catill/2022-03/ill-sousai-rules-saisoku.pdf
2023年10月2日付で送付する2023年度第2四半期の料金相殺結果通知書から、インボイス制度に対応した様式に変更されます。
(NACSIS-CAT/ILL担当)
8. ILL文献複写等料金相殺サービス処理報告(2022年度第3四半期~2023年度第1四半期)
ILL文献複写等料金相殺サービスの処理状況は、以下のとおりです。
●2022年度第3四半期(2022年10月~12月)
- 利用機関数:975
- 処理対象ILLデータ件数:104,202(NACSIS-ILL総データ件数:114,578)
対債務機関 | 対債権機関 | ||
---|---|---|---|
機関数 | 540 | 435* | |
NIIの請求額/支払額 | 14,022,126 | ▲ 13,964,960* | |
内訳 | 相殺金額 | 14,028,097 | ▲ 14,028,097 |
運営費(税込) | 0 | 0 | |
前期債権繰越額 | ▲ 5,791 | ▲ 6,681 | |
振込手数料 | 0 | 69,818 |
* 対債権機関の機関数、NIIの支払額には次期繰越分(34機関、16,869円)が含まれています。
●2022年度第4四半期(2023年1月~3月)
- 利用機関数:979
- 処理対象ILLデータ件数:71,757(NACSIS-ILL総データ件数:78,299)
対債務機関 | 対債権機関 | ||
---|---|---|---|
機関数 | 538 | 441* | |
NIIの請求額/支払額 | 10,586,681 | ▲ 10,525,868* | |
内訳 | 相殺金額 | 10,590,615 | ▲ 10,590,615 |
運営費(税込) | 1,650 | 4,950 | |
前期債権繰越額 | ▲ 5,584 | ▲ 11,285 | |
振込手数料 | 0 | 71,082 |
* 対債権機関の機関数、NIIの支払額には次期繰越分(10機関、782円)が含まれています。
●2023年度第1四半期(2023年4月~6月)
- 利用機関数:982
- 処理対象ILLデータ件数:94,442(NACSIS-ILL総データ件数:102,171)
対債務機関 | 対債権機関 | ||
---|---|---|---|
機関数 | 558 | 424* | |
NIIの請求額/支払額 | 16,554,289 | ▲ 10,031,267* | |
内訳 | 相殺金額 | 12,871,807 | ▲ 12,871,807 |
運営費(税込) | 3,682,800 | 2,798,400 | |
前期債権繰越額 | ▲ 318 | ▲ 464 | |
振込手数料 | 0 | 42,604 |
* 対債権機関の機関数、NIIの支払額には次期繰越分(24機関、13,193円)が含まれています。
(NACSIS-CAT/ILL担当)