1. はじめに
令和5年1月31日から、NACSIS-CATにおいてフランスSUDOC (Système universitaire de documentation、大学記録システム)の目録データベースを参照することを可能としました。
- SUDOC ホームページ https://www.sudoc.abes.fr/
- SUDOC Z39.50情報 https://abes.fr/reseau-sudoc/reutiliser-les-donnees-sudoc/z39-50/
2. 概要
利用可能なデータベース及びその参照ファイル名は次のとおりです。
No. | 参照ファイル名 | SUDOCデータベース名 | 内容 |
---|---|---|---|
1 | SUDOCB | abes-z39-public | 総合目録*1 (図書のみ検索対象*2) |
2 | SUDOCS | 総合目録*1 (雑誌のみ検索対象*3) |
*1 総合目録:図書、雑誌等
*2 取得するデータは、総合目録*1 すべてが対象となっておりますので、検索結果は図書のフィールドを返しますが、実際には図書以外のデータを返す可能性があります。また、SUDOCのデータベース作成方針によって、SUDOCBに雑誌の各号のデータが含まれる等の可能性もあります。
*3 取得するデータは、総合目録*1 すべてが対象となっておりますので、検索結果は雑誌のフィールドを返しますが、実際には雑誌以外のデータを返す可能性があります。
検索語指定可能フィールドは次のとおりです。
No. | フィールド名 | 名称 | 対応するZ39.50サーバのUSE属性値 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | TITLEKEY | タイトルキーワード | Use1=4 (Title) | |
2 | ISBNKEY | ISBNキー | Use1=7 (ISBN) | SUDOCBのみ指定可 |
3 | ISSNKEY | ISSNキー | Use1=8 (ISSN) | |
4 | SHKEY | 件名キーワード | Use1=21 (Subject heading) | |
5 | YEARKEY | YEARキー | Use1=31 (Date of publication) | SUDOCBのみ指定可 |
6 | LANGKEY | 言語コードキー | Use1=54 (Code--language) | |
7 | AUTHKEY | 著者名キーワード | Use1=1003 (Author) | |
8 | PUBLKEY | 出版者名キーワード | Use1=1018 (Publisher) |
3. 注意事項
(検索・登録時の一般的な注意事項)
- 総合目録データベース、既存参照ファイルを検索した上で、なおもノーヒットの場合にのみ検索してください。
- NACSIS-CATへの登録作業以外の用途での検索はお止めください。
- システムに過度の負担がかかるため、ヒット件数が大量となる検索(普通名詞1語による検索等)はあらかじめ避けてください。
- SHT (件名標目表の種類コード表) に、コーディングマニュアル付録1.5 主題関係のコード表の「件名標目表の種類コード表」に記載のないコードが記載されていた場合、「FREE」に変換して登録してください。
(検索語指定可能フィールドの限定)
- SEARCH メソッドリクエスト時、検索語を指定できるフィールドは、図書書誌レコード検索定義フィールド、雑誌書誌レコード検索定義フィールドに含まれる表.2の8個に限定されます。
- 前方一致検索は、現行と同様、語末にアスタリスク*をつけた検索語を指定することで可能となります。
- 論理演算は、現行と同様、AND、OR、AND-NOTの指定が可能です。
(検索時に有効なCATPメソッド)
- SEARCH、RETRIVE、SCANが有効です。
- SEARCHが有効な検索語は表.2に限られているため、例えば、検索結果の簡略表示から詳細表示に移行する場合、IDを検索語としてSEARCHを実行する仕様を持つクライアントだと正常に表示されません。
この場合は、RETRIEVEメソッドにより、検索結果集合の相対位置を指定する必要があります。
(ファイル指定可能なパターン)
- 表.1に示すデータセットを同時に複数指定することが可能です。
- 表.1のいずれかと、これら以外のファイル (BOOK、USMARC等) を同時に指定することが可能です。
(検索上限値)
- 検索結果は、9999件を上限とします。また、検索結果が9999件を超えた場合は、エラーとなります。
- ただし、SUDOC側のサーバの負荷状況により、9999件まで取得できずにエラーとなることがあります。
(SOURCEフィールドの設定)
- SUDOCのデータベースから流用入力する場合、SOURCEフィールド (元レコード種類) には、必ずSUDと指定するようにしてください。
- SUDOCデータベースから、Edit-Type=9でRETRIEVEしたレコードであれば、SOURCEフィールドの値はSUDとして得られます。
(書誌レコードIDの付与)
- 従来のファイル (BOOK、USMARC等) と異なり、表.2からヒットした書誌レコードには、固定的な書誌レコードIDがありません。
- 毎回ヒットする毎に「ヒットした参照ファイル名+4桁の一連番号」を書誌レコードIDとして付与します。
4. 問合せ先
国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課 (catadm@nii.ac.jp) まで、メールでご連絡ください。