NACSIS-CAT/ILLニュースレター50号

1. これからの学術情報システム構築検討委員会の活動について

これからの学術情報システム構築検討委員会では、システムモデル検討作業部会とシステムワークフロー検討作業部会を設置し、「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」(2019年2月15日付公開、以下「在り方(2019)」という。)で挙げた課題に取り組んでいます。
 「在り方(2019)」で提唱した「図書館システム・ネットワーク」における、「共同利用システム」構築の取り組みとして、2021年6月17日(木)には、国立情報学研究所(NII)が、目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)のシステム更新についてニュースリリース(https://www.nii.ac.jp/news/release/2021/0617.html)を行いました。
 システムモデル検討作業部会では、「図書館システム・ネットワーク」を支えるコミュニティについて検討を重ね、国立情報学研究所学術情報基盤オープンフォーラム2021、第23回図書館総合展で講演を行いました。図書館総合展では、「これからの学術情報コミュニティ ~ワークショップ『みんなで考えよう!これからのリソースシェアリング』~」を開催し、コミュニティを体感する企画も行いました。
 システムワークフロー検討作業部会では、以下の目標を設定し、その実現に向けた検討を行っています。

  ① 「共同利用システム」と図書館システム間での、電子リソースのライセンスとタイトル
    リストを共有する仕組みの運用開始
  ② 「共同利用システム」と図書館システムで利用する書誌データ等について、出版社や
    プラットフォームが作成する出版流通データの活用
  ③ 「共同利用システム」における書誌データフォーマットをMARC21とすること、および
    目録規則への『日本目録規則2018年版』(NCR2018)の適用
  ④ 関係組織と連携した、大学図書館等のデジタルアーカイブのデータをジャパンサーチに
    集約する仕組みの整備
  ⑤ 海外のナレッジベースやVIAF 等と持続可能かつ適切なデータ共有の開始
  ⑥ 「紙」と「電子」を基盤とする統合的発見環境と次世代ILL とも言うべきリソース共有
    の仕組みの提供

 このほか、以下にも取り組んでいます。

  •  NACSIS-CAT/ILLのシステム更新に向けたNIIとの連携
  •  大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)との協力による、電子リソース契約データ共有サービス(仮称)の運用開始準備
  •  ERDB-JPの運用
 当委員会の資料および議事要旨は、以下のURLで公開しています。

 

 

URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara

 

(これからの学術情報システム構築検討委員会 事務局)

 

2. 「図書館システム・ネットワークプロジェクト2022」ページの公開

これからの学術情報システム構築検討委員会は、2021年12月3日(金)、「図書館システム・ネットワークプロジェクト2022」ページを公開しました。
 このページでは、「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」(2019年2月15日付公開、以下「在り方(2019)」という。)をふまえた、当委員会の取り組みや検討状況のうち、2022年度に公開が予定されているものを中心として、最新の情報を発信していきます。

 

URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara/libsysnw

 

以下では、同ページで説明するシステムについて簡単にご説明します。

 

●図書館システム・ネットワーク

 「図書館システム・ネットワーク」とは、図書館がシステムを通じて相互に連携・協力を行うためのネットワークを指します。
 例えば、現在は、共同利用システムであるNACSIS-CAT/ILLに、参加機関が運用する図書館システムが個々に接続して、「図書館システム・ネットワーク」を構築しています。このネットワークで、書誌情報および所蔵情報を共有し、30年以上にわたり印刷体を主とした目録業務やILL業務を効率的に行ってきました。
 今回のプロジェクトでは、NACSIS-CAT/ILLを更新する「新NACSIS-CAT/ILL」とともに、電子情報資源にも対応した「電子リソースデータ共有サービス」を、新たに共同利用システムに加えます(図1)。

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図1:図書館システム・ネットワーク

 

 

 

●新NACSIS-CAT/ILL
 「新NACSIS-CAT/ILL」は、OCLCのCBS(Controlled Bibliographic Service)へリプレイスを行い、2023年冬に運用開始予定です。各図書館システムとは従来同様の形式(CATP)で接続します。一方で、システム内部では、国際目録形式(MARC21)に準拠したメタデータを持つため、国際的なメタデータ交換が検討しやすくなります。
 今後は、メタデータの高度化に向けて、『日本目録規則2018年版』(NCR2018)のほか、米国議会図書館が主導する新たなメタデータスキーマであるBIBFRAME等の新たな国際標準への対応を検討していきます。
 詳細は、以下URLからご覧ください。

 

 

URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara/libsysnw/catill

 

 

●電子リソースデータ共有サービス
 「電子リソースデータ共有サービス」とは、電子リソースの書誌情報と契約情報を共有し、図書館での電子リソース管理業務の利便性を高めるサービスです。本サービスにより、利用者が学術情報に迅速かつ的確にアクセスできるよう、ナビゲートすることができます。
 この度、国内刊行の電子リソースのデータ共有を推進する「ERDB-JP」(https://erdb-jp.nii.ac.jp/ja)に加え、「電子リソース契約データ共有サービス(仮称)*」を新たに提供開始します。
 * 正式名称は、決まり次第ご案内いたします。

 「電子リソース契約データ共有サービス」は、2022年春から運用開始予定です。
 「在り方(2019)」で示されている「電子情報資源の効率的なワークフロー実現」のために、「契約パッケージに含まれるタイトルリストや利用条件等の各機関共通のデータを共有」します。
 このサービスでは、国内外の出版社・学会等から、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)に提出された電子リソース製品の情報のうち、公開許諾が得られたデータをJUSTICE会員館向けに共有します。

 共有するデータには、大きく分けて、「ライセンス情報」と「タイトルリスト情報」があります。
 さらに、「ライセンス情報」には、図書館の利用者に提示する「利用条件」と、図書館職員が内部で用いる「管理用の項目」があります。「利用条件」は、例えば、OPACやディスカバリーサービスにILL可否、教材への利用可否等を表示させるのに利用することができます。「管理用の項目」は、契約終了後のアクセス条件、DDP情報などを、図書館内部で確認するのに役立ちます。
 「タイトルリスト情報」には、「タイトルリスト」、「タイトルリストの差分」、「メンテナンステンプレート」があります。契約パッケージに含まれるタイトルやアクセス先の一覧、前年との差分を抽出したもの、タイトルリストの確認方法を共有することで、毎年の契約更新の業務負担を減らします。

 「電子リソース契約データ共有サービス」で共有するデータは、「ライセンス情報」からサービスを開始し、順次拡大する予定です。
 詳細は以下URLからご覧ください。

 

 

URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara/libsysnw/e-resources

 

(これからの学術情報システム構築検討委員会 事務局)

 

3. 2022年度「新NACSIS-CAT/ILL」の変更点(2021年12月末時点)

「共同利用システム」の「新NACSIS-CAT/ILL」は、2023年冬に運用開始予定です。次期システムは、参加機関のみなさまのシステムが継続利用可能となるよう開発を進めていますが、CBS(Controlled Bibliographic Service)というパッケージシステムを利用するため、いくつかの変更が見込まれます。
 2021年12月末時点での変更点につきましてお知らせいたします。
 最新情報は以下のページで順次公開して参りますので、併せてご参照ください。

 

URL:https://contents.nii.ac.jp/korekara/libsysnw/catill/client_guidelines

 


1.新規データのプレフィックス変更
 「新NACSIS-CAT」開始以降(2023年1月以降を予定)の新規データについて、全データセット(図書書誌/所蔵、雑誌書誌/所蔵、典拠、参照データ)のプレフィックス*の変更を行います。「新NACSIS-CAT」で使用予定のプレフィックスは「新NACSIS-CAT使用予定プレフィックス一覧」をご覧ください。
 * プレフィックスとは、データID(https://catill.bitbucket.io/CM/2_1_1.html)先頭2桁のアルファベットのことです。

 

<図書館システムや各参加機関で必要となる対応>
 「新NACSIS-CAT」開始以降、お使いの図書館システムで「新NACSIS-CAT使用予定プレフィックス一覧」にしたがって、新たに付番されるIDが取り扱えるように、ご対応ください。

 

●新NACSIS-CAT使用予定プレフィックス一覧

 

データセット名 現在のプレフィックス 次期システム
BOOK BN,BA,BB,BC BD
PREBOOK BC BD
RECON BA
BHOLD CC,CD CE
SERIAL AN,AA AB
SHOLD CA,CB CP
NAME DA DB
TITLE EA EB
参照MARC 現在のプレフィックス 次期システム
JPMARC GP SA
JPMARCS HP HC
JPMARCA IN IB
TRCMARC GW SB
USMARC GA,GB,GF SC
USMARCS HA HD
USMARCX GI SF
USMARCA IA IC
USMARCT JA JB
GPOMARC GN SG
UKMARC GK SH
DNMARC GD,GE SI
CHMARC GC
BLMARCS HB
KORMARC GH
REMARC GR


2.CATP/1.1スキーマバージョン1以前のサポート内容変更
 新NACSIS-CATでは、CATP/1.1 スキーマバージョン2のサポートを中心とし、より古いバージョン(CATP/1.0、CATP/1.1 スキーマバージョン1)へのサポート内容を以下の通り変更します。

  • 検索以外のすべての操作がエラーとなる
  • 検索した場合に上位のスキーマバージョンの値も返戻される
返戻される項目は以下の「8 スキーマバージョン定義」をご覧ください。

 

 

URL:https://catill.bitbucket.io/CATP/catp1.1/CATP_1_1_changed.html

 

 CATP/1.1 スキーマバージョン2をリリースして20年近くが経過しておりますため、何卒ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

<図書館システムや各参加機関で必要となる対応>
 上記制約の上で、CATP/1.0、CATP/1.1 スキーマバージョン1を継続して使用することはできますが、CATP/1.1 スキーマバージョン1以下のシステムをご利用の機関におかれましては、CATP/1.1 スキーマバージョン2以降への対応についてご検討ください。


3.RELATIONの提供様式の変更
 CAT2020にて提供を開始しましたRELATIONにつきまして、現行システムでは日次のRELATION作業を行っていますが、「新NACSIS-CAT」では、登録された書誌データに対し、より高頻度でのクラスター化作業を行い、RELATION機能を向上します。
 高頻度のクラスター化作業に対応するため、「新NACSIS-CAT」では、グループID(FID)が一意ではなくなります。
 現行システムでは、一つのFIDのもとに、RELATION対象である書誌IDが追加・削除されますが、次期システムでは、クラスター化作業ごとに、適宜書誌IDが属するFIDが付け替わります。
 現行のFIDの仕様につきましては、以下のRELATIONの項目をご覧ください。

 

URL:https://catill.bitbucket.io/jissou_siyo/table_home.html

 

<図書館システムや各参加機関で必要となる対応>
 これまでRELATIONや、RELATIONデータに含まれるFIDを使用したサービスを運用されていた機関におかれましては、システムへの実装方法の変更が発生する可能性がありますので、システム業者様へご確認いただくよう、よろしくお願いいたします。


4.Z39.50クライアント機能における利用可能なデータベースの変更
 Z39.50クライアント機能(https://contents.nii.ac.jp/catill/about/cat/infocat/z3950)で検索対象とする、ドイツ語書誌データベースをHBZ(Hochschulbibliothekszentrum des Landes Nordrhein-Westfalen: ノルトライン-ヴェストファーレン州大学図書館センター)からGBV(Gemeinsamer Bibliotheksverbund : 共同図書館ネットワーク)へ変更します。
 GBVは、1982年に設立されたドイツ7州からなる共同ネットワークでK10plusというユニオンカタログを提供しています。K10plusは6,500万件を超える図書、会議資料、逐次刊行物、学位論文、マイクロフィルム、電子資料の書誌情報を保有し、GBVとthe Library Network Southwest Germany (SWB) の1,000機関が参加しており、より幅広い書誌データの利用が可能となります。
 HBZの提供終了により、参照データセット名「HBZBKS」が新NACSIS-CATへの移行後、使用不可となります。GBVの参照データセット名は図書目録データ「K10PB」、雑誌目録データ「K10PS」を使用予定です。検索語指定可能フィールド等の仕様につきまして、詳細が確定しましたら、クライアントのためのガイドライン案(https://contents.nii.ac.jp/korekara/libsysnw/catill/client_guidelines)でアナウンスを行います。

<図書館システムや各参加機関で必要となる対応>
 「新NACSIS-CAT」開始後、お使いの図書館システムで新たなデータベースがご利用可能となるように、クライアントのためのガイドライン案にしたがって、参照データセット名の変更および検索語指定可能フィールド等の設定変更を行ってください。


5.CATPの「SEARCH」メソッドの制約追加
 Database-namesの指定(https://catill.bitbucket.io/CATP/catp/chap404.html)において、これまではCATのデータセットとILLのデータセットの混在が許容されていましたが、新NACSIS-CATでは許容されなくなります。

 

<図書館システムや各参加機関で必要となる対応>
 本件は、ほとんどの図書館システムでは問題とならないことを確認しておりますが、本仕様にかかる機能を用いている可能性がある場合は、ご確認、ご対応いただければと存じます。

(NACSIS-CAT/ILL担当)

 

4. 2020年度NACSIS-CAT/ILL業務分析表の公開

021年11月24日付で、2020年度分のNACSIS-CAT/ILL業務分析表を公開しました。

URL:https://catill-q.nii.ac.jp/


 データの入手方法およびデータの見方については、以下のURLをご参照ください。

 

URL:https://contents.nii.ac.jp/catill/project_reference/project/nextcat/kadaipt/bunseki2015

 

(NACSIS-CAT/ILL担当)

 

5. NIIでの目録品質管理(17)

目録品質管理の実際を紹介する第17回は、重複書誌の報告および統合の考え方についてご紹介します。

 

書誌検索をしていて記述にほとんど差の無い書誌A(所蔵館数1館 PREBOOKからの移行)と書誌B(所蔵館数20館 TRCMARCからの流用)とを発見しました。
重複報告しようと思うのですが、どちらを採用側として報告すべきか分かりません。 書誌データIDを比べると書誌Aが書誌Bより小さいのですが、 実際にBOOK(図書書誌データセット)に登録された順番は、書誌B、書誌Aのようです。

 

 国立情報学研究所では、参加館からの「重複報告」に対してまず調査・検証を行います。そして、検証結果をもとに重複書誌に該当するか否かを総合的に判断します。重複疑いとして報告されたものであっても別書誌あるいは並立書誌であると判断されれば、書誌データは維持されます。
 重複と判断した場合、原則として「先に作成された書誌データ」を採用側とします。「先に作成された書誌データ」は、基本的には書誌データIDで判断していますが、PREBOOKから BOOKに移行した書誌データが関係する場合、書誌データIDの大小とBOOKへの登録順とが一致しないことがあるため、所蔵最古館の所蔵データのCRTDTを参考に判断しています。ご質問のケースでも、書誌Bが採用側になります。
 CAT2020にて PREBOOKが導入されました。目録作業の省力化を目的とするものですが、質問のようなPREBOOK由来書誌を相手とする重複疑い例が多数報告されていいます。その一因として、同定できる書誌データがBOOKに登録されている状態で、そのBOOK書誌データではなくPREBOOK書誌データを選択し所蔵登録すること(その結果、当該書誌データがPREBOOKからBOOKへ移行されること)が挙げられます。
 BOOKとPREBOOKとは共に総合目録データベース内のデータセットで、両者間の検索順や書誌データ採用等に関する規定は、現在のところ特にありません。しかしながら、総合目録データベース運用における大原則「あれば使う、なければ作る」を鑑みますと、同定可能な書誌データが既にBOOK内に確認できる場合は、そのBOOKの書誌データを使っていただくことがより適切であると考えます。
 総合目録データベースは、皆様の日々の作業を通して、より豊かなものへと形成されています。引き続きご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。

 

「総合目録データベース重複データ・RELATION報告の受付」

 

 

URL:https://cattools.nii.ac.jp/qanda/dupuketuke.php

 

(NACSIS-CAT担当)

 

6. 日韓グローバルILLの終了について

2018年3月20日付けで、日韓グローバルILL参加機関宛に国公私立大学図書館協力委員会から通知された「日韓グローバルILLの今後の運用について(通知)」の通り、日韓グローバルILLは、2022年3月末をもって終了いたします。
 終了にあたって、スケジュールとFAQを公開いたしました。ご確認、ご協力いただけますようお願いいたします。

 

2022年2月28日 新規ILL依頼・受付最終日
 KERISへの新規ILL依頼は2022年2月28日(月)19:59までとなります。
 ※ 3月1日(火)以降、KERISから新規ILL依頼が来た場合は、受け付けずに「PARDON」で返すようお願いいたします。

 

2022年3月25日 ILLデータ更新最終日
 KERISとのILLデータは、2022年3月25日(金)23:59までに、最終状態「確認」または「CANCEL」となるよう、相手館と調整をお願いいたします。
 ※ 3月26日以降、参加館側では、KERISとの依頼・受付データの状態の更新ができなくなりますので、ご注意ください。

 

2022年4月 ILL料金精算
 2022年3月31日時点で最終状態「確認」になっているILLデータは、通常通り、翌年度4月に発行する令和3年度第4四半期の結果通知書に記載されます。

 

URL:https://contents.nii.ac.jp/catill/project_reference/reference/infoill/global/endfaq

 

(NACSIS-CAT/ILL担当)

 

7. ILL文献複写等料金相殺サービス処理報告 (2020年度第4四半期~2021年度第2四半期)

ILL文献複写等料金相殺サービスの処理状況は、以下のとおりです。

●2020年度第4四半期(2021年1月~3月)
  • 利用機関数:964
  • 処理対象ILLデータ件数:99,737(NACSIS-ILL総データ件数:109,145)
  対債務機関 対債権機関
機関数 535 429*
NIIの請求額/支払額 12,834,459 ▲ 12,772,285*
内訳 相殺金額 12,840,545 ▲ 12,840,545
運営費(税込) 0 0
前期債権繰越額 ▲ 6,278 ▲ 5,564
振込手数料 192 73,824

* 対債権機関の機関数、NIIの支払額には次期繰越分(3機関、205円)が含まれています。

●2021年度第1四半期(2021年4月~6月)
  • 利用機関数:966
  • 処理対象ILLデータ件数:123,355(NACSIS-ILL総データ件数:133,531)
  対債務機関 対債権機関
機関数 560 406*
NIIの請求額/支払額 18,486,557 ▲ 12,070,714*
内訳 相殺金額 14,797,336 ▲ 14,797,336
運営費(税込) 3,689,400 2,679,600
前期債権繰越額 ▲ 179 ▲ 26
振込手数料 0 47,048

* 対債権機関の機関数、NIIの支払額には次期繰越分(19機関、9,796円)が含まれています。

●2021年度第2四半期(2021年7月~9月)
  • 利用機関数:967
  • 処理対象ILLデータ件数:127,415(NACSIS-ILL総データ件数:138,099)
  対債務機関 対債権機関
機関数 552 415*
NIIの請求額/支払額 15,539,615 ▲ 15,477,111*
内訳 相殺金額 15,537,425 ▲ 15,537,425
運営費(税込) 4,950 0
前期債権繰越額 ▲ 2,760 ▲ 7,036
振込手数料 0 67,350

* 対債権機関の機関数、NIIの支払額には次期繰越分(33機関、18,238円)が含まれています。

(NACSIS-CAT/ILL担当)

 

8. CiNii ArticlesのCiNii Researchへの統合に伴う機関認証の移行確認について

2022年4月1日より、CiNii Articlesは、CiNii Researchへ統合し、論文検索はCiNii Researchに一本化します。
 CiNii Researchでは、独自の機関認証機能を提供するため、CiNii Articlesの機関認証登録機関には、2022年1月31日まで、CiNii Researchの機関認証への移行希望の確認を行っています。
 移行を希望される機関におかれましては、2022年1月31日までに、ciradmin@nii.ac.jp宛に、機関名と、管理者ID(SLMで始まるID、不明であれば省略可)のご連絡をお願いいたします。
詳細は以下のURLをご参照ください。

 

URL:https://support.nii.ac.jp/ja/news/cir/20220106/1

 

 移行を希望されない(または移行希望の連絡がなかった)機関におかれましては、統合後に、各機関で設定しているOPACやリンクリゾルバのバナーや、CiNii Booksの詳細表示画面での自館の所蔵データの優先的な表示がされなくなります。2022年4月以降に再度表示させるようにするには、改めて新規に機関認証の申請を行っていただく必要があります。

(CiNii担当)

 

9. 目録システム書誌作成研修について

目録システム書誌作成研修は、目録業務担当者が多様な書誌事例について理解を深め、総合目録データベースの円滑な運用に必要な知識・技能を身につけることを目的として、2015年度より開催しています。

 2021年度は新型コロナウイルス感染防止のため、完全オンライン形式で開催しました。構成を本研修(2日間)・フォローアップ研修(0.5日間)とし、これまで解説資料の受領にとどまっていた研修内容のフォローアップを、本研修同様にワークショップ形式で行うことにより、一層の知識の定着を図ることを目指しました。

 本研修では、最新の課題である「日本目録規則2018年版(NCR2018)」および「2020年以降の目録所在情報システム(CAT2020)」について、経験豊富な講師に講義していただきました。グループ討議の研修課題は、古典籍資料・雑誌・視聴覚資料・NCR2018・CAT2020等、目録システム書誌作成研修企画ワーキング・グループが作成した実践的かつ多様な内容としました。研修では、受講者各自が作成した解答案を持ち寄り、グループでディスカッションを行い、グループごとの解答を発表するという流れで進みました。

 詳細は、教育研修事業ウェブサイトでも公開しています。なお、研修課題等は、一部について今後の研修でも使用する予定ですので、公開しておりません。

 

URL:https://contents.nii.ac.jp/hrd/cat_biblio

 

目録システム書誌作成研修企画ワーキング・グループ

    村上 遥(主査、国立情報学研究所)、布野 真秀(東京外国語大学)、松前 隆志(福岡教育大学)、
    羽賀 真記子(九州大学)、中村 健(大阪市立大学)、矢崎 美香(九州女子大学)
    グループ演習課題作成協力:長谷川 実帆(広島市立大学)

(教育研修事業担当)

 

最終更新日
2022-11-11