1. はじめに
令和5年1月31日から、NACSIS-CATにおいてドイツGBV (Gemeinsamer Bibliotheksverbund : 共同図書館ネットワーク) の目録データベース「K10plus」を参照することを可能としました。
なお、K10plusはZ39.50サーバーではなくSRUサーバーへの接続を実装したため、CAT-PフィールドごとのZ39.50使用属性は存在しません。
- K10plusホームページ https://kxp.k10plus.de/
- K10plusのSRU情報 https://wiki.k10plus.de/display/K10PLUS/SRU
2. 概要
利用可能なデータベース及びその参照ファイル名は次のとおりです。
No. | 参照ファイル名 | 内容 |
---|---|---|
1 | K10PB | 総合目録*1 (図書のみ検索対象*2) |
2 | K10PS | 総合目録*1 (雑誌のみ検索対象*3) |
*1 総合目録:図書、雑誌等
*2 取得するデータは、総合目録*1 すべてが対象となっておりますので、検索結果は図書のフィールドを返しますが、実際には図書以外のデータを返す可能性があります。また、K10plusのデータベース作成方針によって、K10PBに雑誌の各号のデータが含まれる等の可能性もあります。
*3 取得するデータは、総合目録*1 すべてが対象となっておりますので、検索結果は雑誌のフィールドを返しますが、実際には雑誌以外のデータを返す可能性があります。
検索語指定可能フィールドは次のとおりです。
No. | フィールド名 | 名称 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | TITLEKEY | タイトルキーワード | |
2 | ISBNKEY | ISBNキー | K10PBのみ指定可 |
3 | ISSNKEY | ISSNキー | |
4 | DDCKEY | DDC分類キーワード | K10PBのみ指定可 |
5 | SHKEY | 件名キーワード | |
6 | YEARKEY | YEARキー | |
7 | LANGKEY | 言語コードキー | |
8 | AUTHKEY | 著者名キーワード | |
9 | PUBLKEY | 出版者名キーワード |
3. 注意事項
(検索・登録時の一般的な注意事項)
- 総合目録データベース、既存参照ファイルを検索した上で、なおもノーヒットの場合にのみ検索してください。
- NACSIS-CATへの登録作業以外の用途での検索はお止めください。
- システムに過度の負担がかかるため、ヒット件数が大量となる検索 (普通名詞1語による検索等) はあらかじめ避けてください。
- SHT (件名標目表の種類コード表) に、コーディングマニュアル付録1.5 主題関係のコード表の「件名標目表の種類コード表」に記載のないコードが記載されていた場合、「FREE」に変換して登録してください。
- K10plusの元データにおいて、項目が不足している場合があります。
(検索語指定可能フィールドの限定)
- SEARCH メソッドリクエスト時、検索語を指定できるフィールドは、図書書誌レコード検索定義フィールド、雑誌書誌レコード検索定義フィールドに含まれる表.2の9個に限定されます。
- 前方一致検索は、現行と同様、語末にアスタリスク*をつけた検索語を指定することで可能となります。
- 論理演算は、現行と同様、AND、OR、AND-NOTの指定が可能です。
(検索時に有効なCATPメソッド)
- SEARCH、RETRIVE、SCANが有効です。
- SEARCHが有効な検索語は表.2に限られているため、例えば、検索結果の簡略表示から詳細表示に移行する場合、IDを検索語としてSEARCHを実行する仕様を持つクライアントでは正常に表示されません。
この場合は、RETRIEVEメソッドにより、検索結果集合の相対位置を指定する必要があります。
(ファイル指定可能なパターン)
- 表.1に示すデータセットを同時に複数指定することが可能です。
- 表.1のいずれかと、これら以外のファイル (BOOK、USMARC等) を同時に指定することが可能です。
(検索上限値)
- 検索結果は、9999件を上限とします。また、検索結果が9999件を超えた場合は、エラーとなります。
- ただし、K10plus側のサーバの負荷状況により、9999件まで取得できずにエラーとなることがあります。
(SOURCEフィールドの設定)
- K10plusのデータベースから流用入力する場合、SOURCEフィールド (元レコード種類) には、必ずK10と指定するようにしてください。
- K10plusデータベースから、Edit-Type=9でRETRIEVEしたレコードであれば、SOURCEフィールドの値はK10として得られます。
(書誌レコードIDの付与)
- 従来のファイル (BOOK、USMARC等) と異なり、表.2からヒットした書誌レコードには、固定的な書誌レコードIDがありません。
- 毎回ヒットする毎に「ヒットした参照ファイル名+4桁の一連番号」を書誌レコードIDとして付与します。
4. 問合せ先
国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課 (catadm@nii.ac.jp) まで、メールでご連絡ください。