概要
「共同利用システム (*)」の「新NACSIS-CAT/ILLシステム (*)」は、現行の「NACSIS-CAT/ILL」の主に印刷体を対象とした総合目録データベースの形成と図書館間相互利用をサポートし、2023年の稼働開始を目指します。
「新NACSIS-CAT/ILL」の基盤システムは、アメリカを本拠地とするOCLCのCBS(Controlled Bibliographic Service)を利用します。CBSは地域および国レベルの総合目録のために設計されたシステムで、イギリスを始め、オランダ、ドイツ、フランスなどのヨーロッパ諸国、さらにオーストラリアですでに導入されています。日本での今回の実装では各図書館とは従来の形式(CATP)で動作する一方で、システム内部で管理されるメタデータは国際目録形式であるMARC21にも準拠しているため、国際的に流通するメタデータとの相互のデータ交換が容易になります。また、図書館間相互貸借(ILL)サービスは株式会社シー・エム・エスが構築し、CBSとのシームレスな連携を行います。
「新NACSIS-CAT/ILL」によって、メタデータの高度化に向けて、RDA(Resource Description and Access)、日本目録規則 2018 年版のほか、米国議会図書館が主導する新たなメタデータスキーマであるBIBFRAME等の新たな国際標準への対応が可能となります。
一方で、現在のNACSIS-CAT/ILLの機能は当面維持し、参加する約1,300機関が利用する図書館システムとの接続の継続性を確保します。
スケジュール
運用開始までのスケジュール(予定)は図のとおりです。
クライアント作成のための技術資料
NACSIS-CAT/ILL クライアントのためのガイドライン案
「新NACSIS-CAT/ILL」で変更点が見込まれる点につきましてお知らせしています。
参加館テスト
2022年8月29日(月)から、新NACSIS-CAT/ILL参加館テスト用環境の運用を開始します。
参加館テストは、2022年10月31日(月)に終了しました。ご協力をいただき、誠にありがとうございました。
詳細は以下リンクよりご覧ください。
CAT/ILLリプレイス&電子リソースデータ共有サービス説明会
10月27日(木)、11月16日(水)に、「CAT/ILLリプレイス&電子リソースデータ共有サービス説明会」を開催します。
詳細は以下リンクよりご覧ください。
NACSIS-CAT/ILLシステム停止期間
SRUゲートウェイサーバテスト
国立情報学研究所は、2002年3月からZ39.50ゲートウェイサーバを提供してきました。 このZ39.50 ゲートウェイサーバの運用を2022年12月31日で停止し、2023年1月31日よりその後継規格となる、Search/Retrieval via URL(SRU)サーバを提供します。
2022年10月31日(月)よりSRUゲートウェイサーバ機能のベンダー・参加館テストを開始します。
SRUゲートウェイサーバテストは、2023年1月30日(月)に終了しました。ご協力をいただき、誠にありがとうございました。
詳細は以下のリンクよりご覧ください。
新NACSIS-CAT Z39.50クライアント機能
「新NACSIS-CAT/ILL」で新たに追加される新NACSIS-CAT Z39.50クライアント機能のソースである、K10plusとSudocのガイドライン案を公開しました。
ガイドライン案は、2023年1月末時点での公開を想定し、公開時の時制となっています。
詳細は以下のリンクよりご覧ください。
Z39.50クライアント機能のガイドライン確定版を以下で公開しました。