BNEの接続利用のガイドライン

1. はじめに

平成26年5月30日から,NACSIS-CATにおいてスペインBNE (Biblioteca Nacional de España : スペイン国立図書館) の目録データベースを参照することを可能としました。

2. 概要

利用可能なデータベース及びその参照ファイル名は次のとおりです。  

表.1 利用可能なデータベース一覧
No. 参照ファイル名 BNEデータベース名 内容
SPABKS Unicorn 総合目録*1(図書のみ検索対象*2)
SPASER 総合目録*1(雑誌のみ検索対象*3)
*1 総合目録:図書,雑誌等
*2 取得するデータは,総合目録*1 すべてが対象となっておりますので,検索結果は図書のフィールドを返しますが,実際には図書以外のデータを返す可能性もあります。
*3 取得するデータは,総合目録*1 すべてが対象となっておりますので,検索結果は雑誌のフィールドを返しますが,実際には雑誌以外のデータを返す可能性もあります。
尚,下記 表.2に記載しております フィールド名=TITLEKEY での検索に限りましては,雑誌のデータのみを検索結果として返すように対応しております。

 

検索語指定可能フィールドは次のとおりです。

表.2 検索語指定可能フィールド一覧
No. フィールド名 名称 対応するZ39.50サーバのUSE属性値 備考
TITLEKEY タイトルキーワード Use1=4 (Title)  
Use1=5 (Title series) SPASER のみ指定可
ISBNKEY ISBNキー Use1=7 (ISBN) SPABKS のみ指定可
ISSNKEY ISSNキー Use1=8 (ISSN)  
DDCKEY DDC分類キーワード Use1=13 (Dewey classification) SPABKS のみ指定可
SHKEY 件名キーワード Use1=21 (Subject heading)  
YEARKEY YEARキー Use1=31 (Date of publication)  
LANGKEY 言語コードキー Use1=54 (Code--language)  
CODEN CODEN Use1=60 (CODEN) SPASER のみ指定可
AUTHKEY 著者名キーワード Use1=1003 (Author)  
10 PUBLKEY 出版者名キーワード Use1=1018 (Publisher)  

3. 注意事項

(総合目録データの混在)

  • 図書 (SPABKS),雑誌 (SPASER) ともに,検索結果のデータが総合目録データすべてが混在しております。
    表.1の*2, 3 に記載している通り,図書 (SPABKS) の検索結果は,図書のフィールドを返しますが,実際には図書以外のデータを返す可能性があります。
    また,雑誌 (SPASER) の結果も同様に,雑誌のフィールドを返しますが,実際には雑誌以外のデータを返す可能性があります。
    ただし,雑誌 (SPASER) のTITLEKEY での検索に限り,雑誌のデータのみを検索結果として返すように対応しております。

(検索・登録時の一般的な注意事項)

  • 総合目録データベース,既存参照ファイルを検索した上で,なおもノーヒットの場合にのみ検索してください。
  • NACSIS-CATへの登録作業以外の用途での検索はお止めください。
  • システムに過度の負担がかかるため,ヒット件数が大量となる検索(普通名詞1語による検索等)はあらかじめ避けてください。
  • SHT (件名標目表の種類コード表) に,embne等の,コーディングマニュアル付録1.5 主題関係のコード表の「件名標目表の種類コード表」に記載のないコードが記載されていた場合,「FREE」に変換して登録してください。

(検索語指定可能フィールドの限定)

  • SEARCH メソッドリクエスト時,検索語を指定できるフィールドは,図書書誌レコード検索定義フィールド,雑誌書誌レコード検索定義フィールドに含まれる表.2の10個に限定されます。
  • 前方一致検索は,現行と同様,語末にアスタリスク*をつけた検索語を指定することで可能となります。
  • 論理演算は,AND,OR,AND-NOTの指定が可能です。

(検索時に有効なCATPメソッド)

  • SEARCH,RETRIVE,SCANが有効です。
  • SEARCHが有効な検索語は表.2に限られているため,例えば,検索結果の簡略表示から詳細表示に移行する場合, IDを検索語としてSEARCHを実行する仕様を持つクライアントだと正常に表示されません。
    この場合は,RETRIEVEメソッドにより,検索結果集合の相対位置を指定する必要があります。

(ファイル指定可能なパターン)

  • 表.1に示すデータセットを同時に複数指定することが可能です。
  • 表.1のいずれかと,これら以外のファイル (BOOK,USMARC等) を同時に指定することが可能です。

(検索上限値)

  • 検索結果は,9999件を上限とします。また,検索結果が9999件を超えた場合は,エラーとなります。
    ただし,BNE側のサーバの負荷状況により,9999件まで取得できずにエラーとなることがあります。

(SOURCEフィールドの設定)

  • BNEのデータベースから流用入力する場合,SOURCEフィールド (元レコード種類) には,必ずSPAと指定するようにしてください。
  • BNEデータベースから,Edit-Type=9でRETRIEVEしたレコードであれば,SOURCEフィールドの値はSPAとして得られます。

(書誌レコードIDの付与)

  • 従来のファイル (BOOK,USMARC等) と異なり,表.2からヒットした書誌レコードには,固定的な書誌レコードIDがありません。
  • 毎回ヒットする毎に「ヒットした参照ファイル名+4桁の一連番号」を書誌レコードIDとして付与します。

4. 問合せ先

国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課 (catadm@nii.ac.jp) まで,メールでご連絡ください。

 

最終更新日
2023-07-13