BNFの接続利用のガイドライン

1. はじめに

平成28年6月28日から,NACSIS-CATにおいてフランスBNF (Bibliotheque nationale de France:フランス国立図書館)の目録データベースを参照することを可能としました。

2. 概要

利用可能なデータベース及びその参照ファイル名は次のとおりです。

表.1 利用可能なデータベース一覧
No. 参照ファイル名 BNFデータベース名 内容
BNFBKS TOUT 総合目録*1(図書のみ検索対象)
BNFSER 総合目録*1(雑誌のみ検索対象)
*1 総合目録:図書,雑誌等

 

検索語指定可能フィールドは次のとおりです。

表.2 検索語指定可能フィールド一覧
No. フィールド名 名称 対応するZ39.50サーバのUSE属性値 備考
TITLEKEY タイトルキーワード Use1=4 (Title)  
ISBNKEY ISBNキー Use1=7 (ISBN) BNFBKS のみ指定可
ISSNKEY ISSNキー Use1=8 (ISSN)  
DDCKEY DDC分類キーワード Use1=13 (Dewey classification) BNFBKS のみ指定可
SHKEY 件名キーワード Use1=21 (Subject heading)  
YEARKEY YEARキー Use1=31 (Date of publication) YEARKEYのみでの
検索不可*2
LANGKEY 言語コードキー Use1=54 (Code--language) LANGKEYのみでの
検索不可*2
AUTHKEY 著者名キーワード Use1=1003 (Author)  
PUBLKEY 出版者名キーワード Use1=1018 (Publisher)  
*2 YEARKEY,LANGKEY以外との組合せにて 検索可

3. 注意事項

(検索・登録時の一般的な注意事項)

  • 総合目録データベース,既存参照ファイルを検索した上で,なおもノーヒットの場合にのみ検索してください。
  • NACSIS-CATへの登録作業以外の用途での検索はお止めください。
  • システムに過度の負担がかかるため,ヒット件数が大量となる検索 (普通名詞1語による検索等) はあらかじめ避けてください。
  • BNFに接続する際、時間帯によってはアクセスに時間がかかる場合がございます。
    また,場合によってはタイムアウト (Connection timed out) する可能性もございます。
  • 月曜日(フランス時間)は,BNFメンテナンスにより,BNF目録システム間リンクが利用できない可能性がございます。
    ※フランス時間:00:00-24:00に対応する日本時間
    • 7:00~翌7:00 (3月最終日曜日~10月最終日曜日=サマータイム期)
    • 8:00~翌8:00 (10月最終日曜日~3月最終日曜日)
  • 多数ヒットする語(フランス語でよく用いられる語)で検索をすると,以下のエラーが出力されます。
    以下のエラーが出た場合,多数ヒットすると思われる語を検索語から削除して再検索する,という方法で回避をお願いいたします。
    • エラーコード:-39002
      意味:Temporary system error(一時的なシステム・エラー)
      発生条件:Revolution, une, trois, bon などの語を検索語に含む
    • エラーコード:-39012
      意味:Too many records retrieved(受信されたレコードが多すぎる)
      発生条件:Catalogue, histoire, francaise, Paris などの語を検索語に含む

(検索語指定可能フィールドの限定)

  • SEARCH メソッドリクエスト時,検索語を指定できるフィールドは,図書書誌レコード検索定義フィールド,雑誌書誌レコード検索定義フィールドに含まれる表.2の9個に限定されます。
  • 以下フィールドは,現行と同様,語末にアスタリスク*をつけた検索語を指定することで,前方一致検索を行います。
    • TITLEKEY,SHKEY,AUTHKEY,PUBLKEY
  • 以下フィールドは,BNF側の仕様により,前方一致検索はできず,完全一致検索のみとなります。
    • YEARKEY,LANGKEY
  • 以下フィールドは,BNF側の仕様により,語末アスタリスク*の有無にかかわらず,前方一致検索を行います。
    • ISBNKEY,ISSNKEY,DDCKEY
  • 論理演算は,AND,ORのみ指定が可能であり,AND-NOT は指定できません。

(検索時に有効なCATPメソッド)

  • SEARCH,RETRIVE,SCANが有効です。
  • SEARCHが有効な検索語は表.2に限られているため,例えば,検索結果の簡略表示から詳細表示に移行する場合,IDを検索語としてSEARCHを実行する仕様を持つクライアントだと正常に表示されません。
    この場合は,RETRIEVEメソッドにより,検索結果集合の相対位置を指定する必要があります。

(ファイル指定可能なパターン)

  • 表.1に示すデータセットを参照ファイルとして同時に複数指定することが可能です。
  • 表.1のいずれかと,これら以外のファイル (BOOK,USMARC等) を同時に指定することが可能です。

(検索上限値)

  • 検索結果は,9999件を上限とします。また,検索結果が9999件を超えた場合は,エラーとなります。ただし,BNF側のサーバの負荷状況により,9999件まで取得できずにエラーとなることがあります。

(SOURCEフィールドの設定)

  • BNFのデータベースから流用入力する場合,SOURCEフィールド (元レコード種類) には,必ずBNFと指定するようにしてください。
  • BNFデータベースから,Edit-Type=9でRETRIEVEしたレコードであれば,SOURCEフィールドの値はBNFとして得られます。

(書誌レコードIDの付与)

  • 従来のファイル(BOOK,USMARC等)と異なり,表.2からヒットした書誌レコードには,固定的な書誌レコードIDがありません。
  • 毎回ヒットする毎に「ヒットした参照ファイル名+4桁の一連番号」を書誌レコードIDとして付与します。

4. 問合せ先

国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課(catadm@nii.ac.jp)まで,メールでご連絡ください。

 

最終更新日
2023-07-13