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学術情報システム総合ワークショップ(平成30年度)

2018年度のテーマ
学術情報システムを支えるICT技術の研修の企画

目的

大学図書館等と学術情報流通をとりまく環境は常に変化しており、個別の機関では解決不能な課題が増えている。

このため本ワークショップでは、受講者が様々な立場から、学術情報システムに関する課題に対して連携・協力して取り組み、問題解決を図ることのできる総合力を身につけることを目的とする。受講者は3日間の短期集合研修を通じて、自律的に課題に取り組む姿勢を涵養する。

本年度のテーマは「学術情報システムを支えるICT技術の研修の企画」とする。大学図書館は、そのコンテンツの電子化が急速に進み、業務の「機械化」もいち早く進んだが、一方で最新のWEB技術やICT技術への適用は遅れている。ICT技術を積極的に取り入れるためには、図書館職員は広い範囲のICT技術の本質を理解できるような研修が必要である。本ワークショップでは、図書館におけるサービス・業務の質的向上に資するICT技術の活用を目的として、図書館職員がICT技術の本質を理解するために、どのような研修が必要か、実際の研修を企画する。なお,ICT技術に関する情報提供は国立情報学研究所に所属する研究者が適宜行う。

調査・企画はグループにて行い、グループ討議を通じて調査検討し、共同で報告書を作成する。

到達目標

学術情報システムを総合的に担う基幹的人材として、将来にわたって学術情報流通基盤整備をめぐる諸課題解決に向けた実践的な取組みができるようになることを到達目標とする。
受講者には集合研修後に、研修時の検討内容を整理し、公開用の調査報告書を提出することを求める。
なお、本研修修了者には、次年度以降も国立情報学研究所が主催する各種のイベント・講習会、各種ワーキンググループ、パブリックコメント等に積極的に参加することを求める。

受講対象者

(1) 基本的要件

国内外の最新の動向を学び、学術情報流通基盤整備の推進および改善について、主体的に考える意欲があること。

(2) 所属機関

教育・研究機関等(大学、短期大学、高等専門学校、大学共同利用機関法人、大学校、独立行政法人、施設等機関、国立国会図書館等)。

(3) 勤務形態

現在、大学等から直接雇用されて勤務し、また受講後も一定期間の所属機関の勤務を予定している職員。現在の担当業務は問わない。

(4) 研修等受講歴

特になし

受講の前提となる知識

  • 自ら課題を設定し、現状を理解し、改善に向けた検討および討議を主体的に進めることのできる知識と意欲を有していること。
  • 本年度のテーマに係る国内外の動向の予備知識があることが望ましい。

開催会場・開催期間等

開催会場等 開催日時 申込締切日 定員
国立情報学研究所 30. 9.12(水)~ 9.14(金) 第1日 9:30~17:30
第2日 9:30~17:30
第3日 9:30~17:00
30. 6.29(金)
30. 7.20(金)
延長しました
9名

主な研修内容(予定)

本研修では、本年度のテーマに関する調査・実践報告が主体となる。集合研修として講義、グループ討議、報告会を実施するが、課題に取り組み、成果をまとめる必要がある。

  • 講義: 本年度のテーマに関連する講義を受講する。また、先行研究・調査・報告書のレビュー等を行う。
  • グループ討議: 受講者が相互に討議しつつ、各自で分担して調査計画を立て、課題に取り組み、最終的に企画としてまとめあげる。
  • 個別指導: 国立情報学研究所等の研究者等からの助言を受けながら成果をまとめる。
  • 成果報告会: 成果物を発表し、意見交換を行う。
  • 調査報告書執筆: 意見交換、フィードバックを受け、集合研修後に調査報告書を執筆し提出する。調査報告書は教育研修事業ウェブサイトにて公開します。

事前課題

受講者には、本年度のテーマに関して関連文献を講読しておくこと。また、「現在考えている企画」について研修初日に簡単なプレゼンテーションを行う。

受講の申込みと受講者の決定

受講希望者の所属機関が、研修申込システムから申込みを行う。申込後に出力される「推薦書」により、各所属機関の長または所属部局の長から国立情報学研究所長に対して、受講希望者の推薦を行う。

国立情報学研究所長は、推薦された者の中から受講者を選考し、各所属機関の長または所属部局の長に対して結果を通知する。

※申込み手順の詳細は、『研修申込システム利用手順』を参照。

経費

研修費および教材費 無料
旅費 国立情報学研究所の負担

修了証書

この研修において所定の課程を修了した者には、修了証書を授与する。