平成18年度 総合目録データベース実務研修 グループ演習
名古屋大学 川窪知子
京都教育大学 藤田直美
大阪教育大学 八幡圭子
東京大学 渡邊由紀
よく分る!雑誌書誌作成
1 はじめに
このページは、雑誌の所蔵を付けたことはあるけれど書誌を作成したことのない人、図書の書誌は作ったことがあるけれど雑誌の書誌を作ったことのない人を対象にしています。
コーディングマニュアルだけを頼りに雑誌の書誌を作るのは大変です。しかし実は、詳しく書かれたテキストや役に立つ例がNIIのサイトで公開されているのです。このページでは雑誌書誌を作るときに参照すべきそれらの資料を紹介し、アドバイスをしています。
図書の書誌については作成館に責任がありますが、雑誌の書誌についてはNIIが調整等を担当しています。作成した書誌が間違っていればNIIがきちんと指摘をしてくれます。なので勇気を出して書誌を作成し、そしてNIIにきちんと報告をしましょう。
雑誌書誌作成をためらっているあなた、一歩踏み出して雑誌の書誌を作ってみましょう!
1.1 準備しておくこと
1.1.1 必要な資料
目録システム講習会テキスト 雑誌編(PDF) |
まずはこのテキストに沿って自習をしてみましょう。一通りの流れを理解することができます。 ※ このファイルは講毎のPDFファイルになっています。このページでのリンクは各講のファイルに張っていますが、頁付がありませんのでファイル中での参照先は項目タイトルより探してください。 ※ (冊子)としている場合は冊子体の参照頁を示しています。 |
NACSIS-CAT 全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル |
実はいちばん親切な初心者向けテキストです。書誌・所蔵に関する実例がたくさん記載されていて参考になります。 |
目録登録の基本資料。最終確認に必要です。根拠はきちんと確認しましょう。 |
|
日本目録規則 1987年版 改訂二版
|
目録登録の基本資料。最終確認に必要です。根拠はきちんと確認しましょう。 |
目録システム利用マニュアル | NACSIS-CATの基本資料。この資料については既に目を通して概要を理解していることを前提としています。 |
NACSIS-CAT/ILL Q&Aデータベース | 困ったときにキーワードを入れて検索してみましょう。類似例とそれに対するNIIの回答があるかもしれません。 |
NACSIS-CAT/ILL 質問受付 |
もっと困ったときには情報源を添えてNIIに質問しましょう。
情報源の送り先 |
1.1.2 便利な付録資料
目録システム講習会テキスト 雑誌編(PDF)の付録部分は必要な事項がわかりやすくまとめられており、参照するのにたいへん便利です。
プリントアウトしていつでも見られるようにしておきましょう。
1.1.3 教育用サーバでの練習について
大学の図書館システムからNACSIS-CATには通常「業務用サーバ」へログインして業務を行っていますが、練習用の「教育用サーバ」に接続して目録システム講習会テキスト 雑誌編(PDF)に従って練習してみましょう。図書館システムで「教育用サーバ」に接続したらローカルにはダウンロードしないよう設定に注意してください。
図書館システムでは教育用サーバへの接続が難しい、またはよくわからないという場合にはNACSIS-CATのWeb版WebUIPで「教育用サーバ」に接続して練習しましょう。ユーザーID・パスワード・参加組織IDは自館のものを使ってください。
普段自動ログインで接続していてユーザーID・パスワードがわからない場合には自館の誰かに聞くか過去の申請資料等を探してください。どこかに書いてあります。
1.2 NIIへの報告について
1.2.1 報告に関する資料
雑誌の書誌を新規作成したとき、重要な項目を修正したときにはNIIへ報告をしなければなりません。
NACSIS-CAT/ILLニュースレター15号 (2004.11.22) 雑誌書誌に関する報告・情報源の送付について
その他過去の広報資料
オンライン・システムニュースレター抜刷集2.6.6 雑誌書誌レコードの修正
オンライン・システムニュースレター抜刷集3.6.2 雑誌目録システムの誌名変遷データの更新について
1.2.2 NIIへ送るもの
1. 該当データの画面コピー
・ 書誌データが全てきちんと表示されていればどんな形式でもかまいません。サイズはA4です。
・ 新規作成データなら「新規」、修正なら「修正」と大きく余白に書いておきましょう。修正の場合には修正箇所に下線をひいておくと良いでしょう。マーカー等で塗りつぶしてはいけません。
・ 修正の場合には修正前の画面コピーも取っておいて一緒に送りましょう。
例)
SERIAL |
SERIAL |
SERIAL |
2. 情報源
・ 情報源とした箇所のコピーを取って送りましょう。サイズはA4です。
・ 「表紙」「標題紙」「奥付」等、どの部分をコピーしたのか余白にわかるように書いておきましょう。
3. 送り状
・ 報告内容に関する説明・担当者連絡先を付けましょう。
枚数が少なければFAXで、多ければ郵送で送りましょう。
情報源の送り先
|
1.2.4 重要な項目の修正について
書誌を新規作成した場合には必ず報告が必要ですが、転記ミス等の簡単な修正の場合には報告する必要はありません。報告する項目・しない項目については目録システムコーディングマニュアル 23.0C[報告]を参照してください。
タイトル変遷による修正を行った場合には別途変遷注記シートの提出が必要となります。こちらを参照してください。
2 書誌検索
2.1 検索
検索については、目録システム講習会テキスト 雑誌編(PDF)第3講をよく読みましょう。
その他参考資料
検索について |
目録システム利用マニュアル2.7検索のしくみ |
各項目の意味と対応する検索キー | 目録システム利用マニュアル付.A.2 フィールド一覧 |
インデクスについて詳しく知る | 目録システム利用マニュアル付録.C インデクス作成仕様 |
雑誌書誌の検索の流れ | 目録システム講習会テキスト 雑誌編(PDF)の付録5から7 |
2.2 検索から登録へ
フローチャート | 雑誌講習会テキスト該当箇所(PDF) | このページでの説明 |
登録総論 | 第4講 登録総論 1. 登録の種類 | |
流用入力(新規も同様) | 第6講 雑誌登録実習2 1. 書誌流用入力の手順 | こちらを参照 |
検索の際には様々な観点から検索を行い、タイトル変遷の可能性も考慮してください。検索対象が大学紀要等の場合にはAUTHフィールドで責任表示や出版者から探すことも有効です。タイトル変遷の場合はこちらを参照してください。
3 書誌作成のポイント
以下では書誌データのおもに記述ブロックの記入方法について,初心者にはわかりにくいと思う事項について例を挙げて説明していきます。
フィールド名の右に「必須」とついているのは、システム的に必須の項目で、入力しないで保存してもエラーになります。
その他のフィールドも書誌の情報量を高めるためには必要ですので、入力するようにしてください。特に、ISSNは、一番検索キーとなりやすいフィールドですので、わかった時点で記入するようにしましょう。
参照文献
「目録システム講習会テキスト 雑誌編」
「NACSIS-CAT 全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル」 2006
「日本目録規則 1987年版 改訂二版」
「日本目録規則1987年版改訂3版 第13章継続資料」
「英米目録規則 第2版 同1988年改訂」
「 同 1993年修正, 同 2002年改訂」
3.1 書誌登録
3.1.1 情報源の確認方法
情報源としては、まずここを見ましょう!
· 和雑誌(タイトル言語が日本語,中国語,韓国・朝鮮語) → 表紙
· 洋雑誌(タイトル言語が日本語,中国語,韓国・朝鮮語以外) → 標題紙
上の情報源以外に、別形式のタイトル、巻次などがある場合の代替物の優先順位もあります。
以下を参照してください。
目録システム講習会テキスト 雑誌編 補講2 書誌データ記入法2 || (冊子)p.116
目録システム講習会テキスト 雑誌編 付録12 情報源一覧 || (冊子)p153-154
和雑誌 コーディングマニュアル 6.2.1E <データ要素の情報源>
洋雑誌 コーディングマニュアル 7.2.1E <データ要素の情報源>
3.1.2 TRフィールド 必須
目録システム講習会テキスト 雑誌編 第6講 雑誌登録実習2の2. 書誌流用入力の概念 || (冊子) p.72
目録システム講習会テキスト 付録8 総称的タイトル, 付録9 その他のタイトル 1. || (冊子) p.146-148
NACSIS-CAT 全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル 2006, 3.2.9 タイトルおよび責任表示に関する事項 || (冊子) p.45
○基本的な記述方法
TR: 本タイトル△:△タイトル関連情報△:△責任表示||タイトルのヨミ
ポイント1 タイトルの種類
コーディングマニュアルに出てくるタイトルの種類が多く、どれがどのタイトルにあたるのかわかりにくいと思います。
同じ表紙や標題紙上に、複数のタイトルらしきものがある場合の見分け方を説明します。
詳しくは、上述のNACSIS-CAT 全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル 2006, 3.2.9 タイトルおよび責任表示に関する事項などを参考にしてください。
1. | 本タイトル | 共通タイトル | 目録対象資料全体を通して共通する固有の名称 | 必須1 (入力しないとチェックがかかる) |
2. | 従属タイトル | 部編記号、部編名、増刊など | ||
3. | タイトル関連情報 | サブタイトル | 必須2 | |
4. | 並列タイトル | 別の言語、字体で書かれたタイトル | 必須2 |
例1)洋雑誌 標題紙
↑この書誌をwebcatでチェック
例2) 和雑誌 初号表紙
↑この書誌をwebcatでチェック
例3) 初号表紙
↑この書誌をwebcatでチェック
ポイント2 責任表示について
個人編者は責任表示として記録しません。
必要なら、NOTEに注記しましょう。
和雑誌 コーディングマニュアル 6.2.1F5.6 <TR> 個人に関する責任表示
洋雑誌 コーディングマニュアル 7.2.1 F5.6 <TR> 個人に関する責任表示
※ ここで、間違いやすいのですが、PUBの出版者は個人であっても、記録します。混同しないようにしましょう!
和雑誌 コーディングマニュアル 6.2.4F1 <PUB> データ記入の原則
洋雑誌 コーディングマニュアル 7.2.4 F1 <PUB> データ記入の原則
3.1.3 VLYRフィールド
NACSIS-CAT 全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル 2006, 3.2.11 巻次・年月次 || (冊子) p.55
目録システム講習会テキスト 雑誌編 第6講 雑誌登録実習2の2. 書誌流用入力の概念 || (冊子) p.72
目録システム講習会テキスト 補講1 巻レベル・号レベル, 補講2 書誌データ記入法 1. 巻次・年月次に関する事項 || (冊子) p.113-115
○基本的な記述方法
VLYR:初号巻次△(初号年月次)-終号巻次△(終号年月次)
※ このフィールドには、初号あるいは終号を所蔵していないと記述できません。
初号を所蔵していない館が書誌を作成する場合は、NOTEに記述の根拠号を記入しましょう。
ポイント1 複数の巻次
同じ表紙や標題紙上に、複数の巻次がある場合、どれを採用するのでしょうか。
例1) 初号表紙
ポイント2 巻次変更
どういう場合が巻次変更にあたるか、また、巻次変更になった場合はどう記述するのでしょうか。
巻次変更については、4.3.1 巻次変更の書誌修正 も参照してください。
例2) 巻次変更前 表紙
↑この書誌をwebcatでチェック
3.1.4 PUBフィールド 必須
NACSIS-CAT 全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル 2006, 3.2.12 出版事項 || (冊子) p.60
目録システム講習会テキスト 雑誌編 第6講 雑誌登録実習2の2. 書誌流用入力の概念 || (冊子) p.72
○基本的な記述方法
PUB:出版地△:△出版者△,△初号出版日付-終号出版日付
初号あるいは終号を所蔵していないときは、初号出版日付、終号出版日付は記入しません。
3.1.5 PHYSフィールド
目録システム講習会テキスト 雑誌編 第6講 雑誌登録実習2の2. 書誌流用入力の概念 || (冊子) p.72
○基本的な記述方法
PHYS:数量△;△大きさ
数量は和雑誌は“冊”、洋雑誌は“v.”になります。
3.1.6 VTフィールド
VTにもたくさんの種類があり、どれを使用するかで迷うことがあります。雑誌のタイトルは情報源で表記が変わっていることも多いので、テキストの図を参考に各情報源のタイトルを確認しましょう。情報源にないけれど検索できたほうが良いと思われるタイトルがあれば“VT:VT”で記述しましょう。
NACSIS-CAT 全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル 2006, 3.2.13 その他のタイトル || (冊子) p.66
目録システム講習会テキスト 雑誌編 第6講 雑誌登録実習2の2. 書誌流用入力の概念 || (冊子) p.72
目録システム講習会テキスト 雑誌編 補講2 書誌データ記入法 2. その他のタイトルの記入法 || (冊子) p.116
目録システム講習会テキスト 雑誌編 付録9 その他のタイトル || (冊子) p.147
○基本的な記述方法
VT:その他のタイトルの種類コード:その他のタイトル||その他のタイトルのヨミ
3.1.7 NOTEフィールド
NOTEの書き方には、決まりがありませんが、担当者としてはなるべく統一した書き方をしたいという気持になります。そんな時、特に下記の目録システム講習会テキスト 雑誌編 付録11 注記の記入例は、大変参考になります。
NACSIS-CAT 全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル 2006, 3.2.14 一般注記 || (冊子) p.69
目録システム講習会テキスト 雑誌編 第6講 雑誌登録実習2の2. 書誌流用入力の概念 || (冊子) p.72
目録システム講習会テキスト 雑誌編 付録11 注記の記入例 || (冊子) p.151
3.1.8 流用入力時の注意事項
目録システム講習会テキスト 雑誌編 第6講 雑誌登録実習2の1. 書誌流用入力の手順 ~ 8. 洋雑誌流用入力時の主な注意事項 || (冊子) p.70-94
目録システム講習会テキスト 雑誌編 付録11 注記の記入例 || (冊子) p.151
NACSIS-CATに、求める書誌がなく、参照ファイルにヒットした場合、流用入力をします。その際、MARCによる書誌の相違点があったり、資料現物で確認できないことが記述されていたりします。
流用入力については、和雑誌、洋雑誌別に、初号のある場合、ない場合で、手順が説明されていますので、上記のページをご参照ください。また、和雑誌については、第6講 雑誌登録実習2の4. 和雑誌書誌流用入力時の主な注意事項、洋雑誌については、第6講 雑誌登録実習2の8. 洋雑誌書誌流用入力時の主な注意事項に、まとめられています。
4 終号・タイトルチェンジと書誌修正
雑誌が終号になったら、書誌修正が必要です。
タイトルチェンジ(タイトル変遷)していたら、変更前の雑誌の書誌を修正しましょう。
雑誌の巻や号のつけ方が変わったら(「巻次表示形式の変更」)、書誌修正が必要です。
そのほか、書誌に間違いがあったら修正しましょう。 また、重要な情報があったら追加しましょう。
4.1 終号の修正
4.1.1 終号の書誌修正
・ 廃刊や刊行中止など雑誌の刊行が終了したら、以下の項目を修正しましょう。情報源(3.1.1)は終号(最後の号)です
フィールド名 | 修正事項 | 参照箇所 |
YEAR | 最終号の出版年を追加 | コーディングマニュアル6.1.5C〔フィールド内容とデータ要素〕 C2 |
VLYR | 最終号の巻次・年月次を追加 | 和雑誌:コーディングマニュアル 6.2.3F F2.3 (終号・変遷直前号の記録) 洋雑誌:コーディングマニュアル 7.2.3 F F2.3 (終号・変遷直前号の記録) |
PUB | 最終号の出版日付を追加 | 和雑誌:コーディングマニュアル6.2.4F F1(データ記入の原則) 洋雑誌:コーディングマニュアル7.2.4F F4.2(完結した逐次刊行物) |
PSTAT | 廃刊のコード( d )を記入 | コーディングマニュアル 6.1.11E〔データ記入及び記入例〕 E3 |
※出版年と年月次の違いに注意しましょう(「コーディングマニュアル6.1.5Cと6.1.5F,6.2.3D」)
4.1.2 NIIへの報告
・ この場合の書誌の修正は,NIIに報告が必要です。報告作業では「修正前のレコードの画面コピー」、「修正後のレコードの画面コピー」と「情報源のコピー」をNIIに送付します。
詳しくは、「1.2 NIIへの報告について」、「コーディングマニュアル23.0レコード修正の指針 23.0C [報告]」
4.2 タイトルチェンジ(タイトル変遷)
4.2.1 タイトルチェンジしたら (タイトル変遷)
・ 雑誌がタイトルチェンジしたら,「古い書誌の修正(4.1.2) ⇒ 新しい書誌を作成(3.1)⇒ NIIへの報告(1.2)」3ステップが必要です。
・ ここで述べるタイトルチェンジ(タイトル変遷)は、「重要な変化」があった場合です。
例) 相談学研究 ⇒カウンセリング研究 (「重要な変化」→タイトル変遷)
・ 変化が少ない場合(「軽微な変化」)は,タイトルチェンジ(タイトル変遷)と考えません。
例) 中国土地改良 ⇒中国の土地改良 (「軽微な変化」→タイトル変遷ではない)
・ タイトルの「軽微な変化」はNOTEフィールドに記入しましょう。(3.1.7)
・ 「重要な変化」と「軽微な変化」,判断の基準は
和雑誌:「コーディングマニュアル6.0.1タイトル変遷」
洋雑誌:「コーディングマニュアル7.0.1タイトル変遷」
「NACSIS-CAT全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル3.1.5本タイトルの変更の判定基準」
「目録システム講習会テキスト 雑誌編 補講2 4.タイトル変遷の基準」)
・ NIIのマニュアルでは,タイトルチェンジのことを「タイトル変遷」。古いタイトルの雑誌を「変遷前誌」,新しいタイトルの雑誌を「変遷後誌」と呼びます。
4.2.2古い書誌(変遷前誌)の修正
・ 以下の項目を修正しましょう。情報源(3.1.1)は変更前の最後の号です。
・ 修正の基本は、終号と同じですが、追加するフィールドがあります。
フィールド名 | 修正事項 | 参照箇所 |
YEAR | 最終号の出版年を追加 | コーディングマニュアル6.1.5C〔フィールド内容とデータ要素〕 C2 |
VLYR | 最終号の巻次・年月次を追加 | 和雑誌:コーディングマニュアル 6.2.3F F2.3 (終号・変遷直前号の記録) 洋雑誌:コーディングマニュアル 7.2.3 F F2.3 (終号・変遷直前号の記録) |
PUB | 最終号の出版日付を追加 | 和雑誌:コーディングマニュアル6.2.4F F1(データ記入の原則) 洋雑誌:コーディングマニュアル7.2.4F F4.2(完結した逐次刊行物) |
PSTAT | 廃刊のコード( d )を記入 | コーディングマニュアル 6.1.11E〔データ記入及び記入例〕 E3 |
NOTE | 新しい雑誌(変遷後誌)のタイトルとNCID | 和雑誌:コーディングマニュアル 6.2.7F F2.2(タイトル変遷についての注記) 目録システム講習会テキスト 雑誌編 付録11 注記の記入例(タイトル変遷) |
NOTEフィールドの記入例:
和雑誌⇒ 変遷後誌: カウンセリング研究<AA00000000>
洋雑誌⇒ Continues: Japan update<AA00000000>
※出版年と年月次の違いに注意しましょう(「コーディングマニュアル6.1.5Cと6.1.5F,6.2.3D」)
※タイトルチェンジの注記とリンク(FIDフィールドとBHNTフィールド)は,NIIが作成しますので,情報が見られるようになるまでにタイムラグがあります。 利用者に便利なように,NOTEフィールドを記入しましょう
4.2.3 新しい書誌(変遷後誌)の作成
・ 変更後の雑誌の新規書誌を作成しましょう。書誌登録(3.1)を見てください。
※作成前にはもう一度検索して,重複書誌を作らないように注意しましょう
・ 新規書誌の NOTEフィールドに、古い雑誌(変遷前誌)のタイトルとNCIDを記入しましょう
NOTEフィールドの記入例:
和雑誌⇒ 変遷前誌: 相談学研究<AA00000000>
洋雑誌⇒ Continued by: Packaging Journal<AA00000000>
4.2.4 NIIへの報告
・ タイトルチェンジ(書誌変遷)は,NIIに報告が必要です。報告作業では「変遷注記用データシート」「修正前のレコードの画面コピー」、「修正後のレコードの画面コピー」と「情報源のコピー」をNIIに送付します。
・ マニュアルは、
「NACSIS-CAT全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル5.1.6 変遷注記用データシート」
「目録システム講習会テキスト 雑誌編 補講2 3.変遷注記用データシート」 「1.2 NIIへの報告について」を見てください。
変遷注記用データシート は 「ここをクリック」
4.3 書誌修正
4.3.1 巻次変更の書誌修正
・ 巻や号のつけ方が変わったら(巻次変更)、VLYRフィールドにその情報を追加しましょう。
例) VLYR: -250号 (1990) ; 8巻1号 (1990)-
(月刊の和雑誌: 1990年3月号(250号)までは通号のみだったが、1990年4月号から、巻号も表示されるようになった(8巻1号 通号251号)。)
・ マニュアルは,
和雑誌:「コーディングマニュアル6.2.3F F4(巻次・年月次表示の変更)」
洋雑誌:「コーディングマニュアル7.2.3F F4(巻次変更)」
「目録システム講習会テキスト 雑誌編 補講2 1. 巻次年月次に関する事項」「NACSIS-CAT全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル3.2.11 巻次年月次 [巻次表示形式に変更があった場合]」
・ この場合の書誌の修正は,NIIに報告が必要です。報告作業では「修正前のレコードの画面コピー」、「修正後のレコードの画面コピー」と「情報源のコピー」をNIIに送付します。
詳しくは、 「1.2 NIIへの報告について」 「コーディングマニュアル23.0レコード修正の指針 23.0C [報告]」
4.3.2 書誌修正と報告
・ タイトル変遷とみなさない、小さなタイトルの変更(「軽微な変化」)があったら、NOTEフィールドに注記しましょう。
・ 書誌に明らかな間違い見つけたら、修正しましょう。また、新しい情報を見つけたら、データを追加しましょう。
・ すでに入力されているデータの修正(書き替え)には慎重な判断が必要です。特に、GMD ・ SMD ・ TR ・ ED ・ PUBについては注意が必要です。
・ 雑誌書誌の修正は原則として、初号を情報源として行います。初号の所蔵館がない場合は、より古い号が情報源として優先されます。ただし、タイトルチェンジの場合やISSNフィールドなど、一部終号や最新の号に基づいて修正するフィールドがあります。「コーディングマニュアル23.1E [終号による修正]」
・ 初号以外で、責任表示・出版地・出版者等に変更があったら、NOTEフィールドに記入しましょう。TR・PUB等を修正してはいけません。
・ 初号以外の号に基づいて書誌修正したら、記述の根拠となった号をNOTEフィールドに注記します。
・ 初号および終号がない場合は、YEAR ・ VLYR ・ PUBの各フィールドは修正してはいけません。
・ 雑誌書誌修正のマニュアルは,
「コーディングマニュアル23.0雑誌書誌レコード修正の指針」
「目録システム講習会テキスト 第7 講 2. 書誌修正の原則」
「NACSIS-CAT全国雑誌所蔵データ更新作業マニュアル3.3」
・ NOTEフィールド注記の際は、 「目録システム講習会テキスト 付録11 注記の記入例」を参考にしましょう。
・ 書誌修正は原則として,NIIに報告が必要です。報告作業では「修正前のレコードの画面コピー」、「修正後のレコードの画面コピー」と「情報源のコピー」をNIIに送付します。
詳しくは、 「1.2 NIIへの報告について」 「コーディングマニュアル23.0レコード修正の指針 23.0C [報告]」
5.最終確認・チェックリスト
書誌の新規作成および修正した後は、必ず最終確認しましょう。以下のチェックリストで、作業をチェック!!
フィールド名 |
説明 |
ページ作成者による 必須項目 |
情報源 | 確認 | |
---|---|---|---|---|---|
GMD | 一般資料種別 | 目録対象資料全体 | |||
SMD | 特定資料種別 | ||||
YEAR | YEAR1 | 出版開始年 | ◯ | PUB フィールド | |
YEAR2 | 出版終了年 | ◯(終刊の時) | |||
CNTRY | 出版国コード | △ | |||
TTLL | 本タイトルの言語コード | ◎ | TR フィールド | ||
TXTL | 本文の言語コード | ◎ | 目録対象資料の本文部分 | ||
ORGL | 原文の言語コード | どこからでもよい | |||
REPRO | 複製コード | ||||
PSTAT | 出版状況コード | ◯(cまたはd) | |||
FREQ | 刊行頻度コード | △ | |||
REGL | 定期性コード | ||||
TYPE | 逐次刊行物のタイプコード | 目録対象資料全体 | |||
ISSN | ISSN | ◯ | どこからでもよい | ||
XISSN | 無効/取消 ISSN | △ | |||
LCCN | LC カード番号 | ||||
NDLPN | NDL 雑誌番号 | ー | |||
GPON | GPO 番号 | どこからでもよい | |||
CODEN | CODEN | ||||
ULPN | ULP 番号 | ー | |||
TR | TRD |
本 タイトル , タイトル 関連情報 , 並列 タイトル , 並列 タイトル 関連情報 , 責任表示 , 並列責任表示
|
◎ | 〈和雑誌〉 表紙 代替物:標題紙 背 奥付 題字欄 その他の箇所 〈洋雑誌〉 標題紙 代替物:各巻の標題紙 表紙 見出し 題字欄 エディトリアルページ 奥付 その他の箇所 |
|
TRR | タイトル等の読み | ◯ | 目録担当者の判断による | ||
TRVR | タイトル等のその他の読み | △ | |||
VT | VTK | その他のタイトルの種類 | △ | 目録担当者の判断による | |
VTD | その他のタイトル | △ | |||
VTR | その他のタイトルの読み | △ | |||
VTVR | その他のタイトルのその他の読み | △ | |||
ED | 版表示 , 版責任表示 , 付加的版表示 , 並列版表示 | △(例:復刻版) | 〈和雑誌〉 表紙 , 標題紙 , 背 , 奥付 , 題字欄 〈洋雑誌〉 標題紙 , その他の前付け , 奥付 ( 責任表示以外は目録担当者の判断で記入可能 ) |
||
VLYR | 巻次年月次 | ◯(終刊時に注意) | 目録対象資料全体 | ||
PUB | PUBP | 出版地 | ◎ | 〈和雑誌〉 表紙 , 標題紙 , 背 , 奥付 , 題字欄 〈洋雑誌〉 目録対象資料全体 |
|
PUBL | 出版者 | ◯ | |||
PUBDT | 出版年月 | ◯ | |||
PUBF | 役割表示 | ||||
PHYS | PHYSP | 数量 | ◯ | 目録対象資料全体 | |
PHYSI | 挿図 | ||||
PHYSS | 大きさ | ◯ | |||
PHYSA | 付随資料 | ||||
NOTE | 注記 | ◯ | どこからでもよい | ||
PRICE | 価格・入手条件 | ||||
IDENT | アクセス先に関する事項 | ー | |||
FID | 変遷ファミリー ID | - ( 記入禁止 ) | ー ( 記入禁止 ) | ||
BHNT | BIBID | 前 / 後書誌レコード ID | - ( 記入禁止 ) | ー ( 記入禁止 ) | |
BHK | 変遷タイプ | - ( 記入禁止 ) | |||
BHTR | 前 / 後書誌タイトル | - ( 記入禁止 ) | |||
AL | AFLG | 主記入フラグ | ◯ | 目録担当者の判断による | |
AHDNG | 著者標目形 | ◯ | TR, ED,PUB, NOTE フィールド | ||
AHDNGR | 著者標目形の読み | 目録担当者の判断による | |||
AHDNGVR | 著者標目形のその他の読み | ||||
AF | 役割表示 | TR, ED, PUB,NOTE フィールド |