本研究所では,「NACSIS-CATレコード調整方式検討ワーキング・グループ」の報告書で提案された応急策を順次実施します。
応急策1:参加組織情報へのレコード調整連絡先の記入必須化
レコード調整連絡をよりスムーズに行えるよう,NACSIS-CAT/ILLの参加組織情報における次の4つのフィールドの記入を「必須」とすることとしました。
自館の参加組織情報の設定を確認し,次のフィールドが入力されていない場合は必ず記入してください。
後日,NIIにて参加組織情報の登録状況を確認します。
フィールド | 説 明 | 繰り返し |
---|---|---|
CATDEPT | 目録担当部局名 | 5 |
CATTEL | 目録担当電話番号(内線) | 5 |
CATFAX | 目録担当FAX番号 | 5 |
EMAIL ※ | E-mailアドレス | 5 |
※EMAILフィールドは,担当別に記入方法が異なります。
次の方法に従って記入してください。
1.図書目録担当E-Mailアドレス
記入例:BOOK:xxxx@lib.xx.ac.jp
説 明:メールアドレスの前に「BOOK:(コロン)」を記入
2.雑誌目録担当E-Mailアドレス
記入例:SERIAL:xxxx@lib.xx.ac.jp
説 明:メールアドレスの前に「SERIAL:(コロン)」を記入
3.図書・雑誌目録担当E-Mailアドレス(担当業務が複数ある場合)
記入例:BOOK,SERIAL:xxxx@lib.xx.ac.jp
説 明:メールアドレスの前に「BOOK,(カンマ)SERIAL:(コロン)」を記入
4.ILL担当E-Mailアドレス
記入例:ILL:xxxx@lib.xx.ac.jp
説 明:メールアドレスの前に「ILL:(コロン)」を記入
・参考
-NACSIS-CAT/ILLニュースレター
・6号 (2002.3刊行)
電子メールによるレコード調整及び参加組織ファイルへのメールアドレスの登録
・18号 (2006.8刊行)
「NACSIS-CATレコード調整方式検討ワーキング・グループ報告書」で提案された応急策の実施について(1)
応急策2:所蔵館数20館以下でもNIIへの修正連絡依頼を可能に
図書書誌レコードを修正した際の所蔵館連絡の負担を軽減するため,今後は所蔵館数20館以下でもNIIに連絡代行依頼できることとしました。
NIIへの修正連絡代行依頼は,Q&Aデータベースから「NACSIS-CAT図書書誌修正報告受付」のフォームを参照してください。
http://cattools.nii.ac.jp/qanda/chguketuke.php
なお,NIIへの連絡代行依頼は必須ではありません。
各館で連絡可能な場合には,引き続き各館で連絡していただいても差し支えありません。
応急策3:レコード調整用標準フォーマット(FAX,E-Mail)の作成
レコード調整連絡の際,必要な情報をシンプルにわかりやすく連絡し,作業の負担を軽減することができるよう,FAX,E-Mailの2種類のレコード調整連絡のための標準フォーマットを作成しました。
なお,レコード調整用標準フォーマットの利用は必須ではありません。
各館の従来のフォーマットを引き続き使用していただいても差し支えありません。
・【FAX:問合せ用】レコード調整用標準フォーマット
・【FAX:連絡用】レコード調整用標準フォーマット
WORD版(36.5 KB) PDF版(21.16 KB)・【E-Mail:問合せ用】レコード調整用標準フォーマット
宛先:ppppp@aaaa.mmmmm-u.ac.jp 件名:レコード調整(問合せ) |
---|
●●●●大学図書館 ○○○係 御中 書誌ID= タイトル= フィールド名:内容= 問題点= 根拠= 根拠詳細= 備考= ◆◆◆◆大学図書館 ◇◇◇係 担当:□□ TEL:99-9999-9999 FAX:99-9999-9999 E-mail : pppppp@aaaaa.mmmm-u.ac.jp (発信者の連絡先等を明記した署名) |
・【E-Mail:連絡用】レコード調整用標準フォーマット
宛先:ppppp@aaaa.mmmmm-u.ac.jp 件名:レコード調整(連絡) |
---|
●●●●大学図書館 ○○○係 御中 書誌ID= タイトル= フィールド名:内容= 問題点= 対処= 対処詳細= 備考= ◆◆◆◆大学図書館 ◇◇◇係 担当:□□ TEL:99-9999-9999 FAX:99-9999-9999 E-mail : pppppp@aaaaa.mmmm-u.ac.jp (発信者の連絡先等を明記した署名) |
応急策4:コーディングマニュアル「21.1 図書書誌レコード修正事項一覧」の見直し
書誌レコードを修正する際にレコード調整の有無の判断基準となるのが, コーディングマニュアル21章「21.1 図書書誌レコード修正事項一覧」です。
この一覧を再検討し,所蔵館連絡を必要とする項目を減らす等, レコード調整の負担を減らす方向で改訂を行いました。
改訂内容については,コーディングマニュアル21.1をご覧下さい
応急策5:運用注記に関する提案
参加館同士での書誌レコード及び資料現物確認作業の負担を減らすため, 書誌レコードのNOTEフィールドに記入する以下のような運用注記を定型化し コーディングマニュアルに掲載しました。
運用注記の記入例は,コーディングマニュアル2.2.7,4.2.7をご覧下さい。
なお,洋図書書誌レコードの運用注記については「英語で記述することが 望ましいが,日本語で記述することも可」とします。
<記入例>
・類似書誌レコードとの相違に関する事項
NOTE:出版者の相違による別書誌あり
NOTE:装丁と出版日付の相違による別書誌あり ほか
・同一書誌レコードとして扱う資料間に見られる相違に関する事項
NOTE:奥付の出版日付が異なるものあり
NOTE:第x刷では表紙のタイトルの誤植修正済 ほか
・参考
・図書レコード調整方式検討ワーキング・グループ報告書