平成19年3月末をもって,SPCATの新規提供を終了いたしました。
SPCATの概要
- SPCATとは:
- SPCATは,パーソナル・コンピュータ(Microsoft Windowsマシン)上で動作する,NACSIS-CAT参加館向けのOPACシステムです。
- SPCATでは,それぞれの図書館がNACSIS-CATに登録したデータ(最大:所蔵レコード約12万件)の検索ができます。
- SPCATには,データの更新機能もあります。SPCATのデータの初回提供後に NACSIS-CATに登録したデータを,更にSPCATに追加することもできます。最新の登録情報を検索できます。
- 複数の参加館のデータも登録可能です(他の機関のデータを登録する場合,その機関の同意が必要です)。
- 1台の PC でも利用できます。また,学内LANなどのネットワーク環境で も検索機能を提供することができます。
- 以下のような利用方法が考えられます。
・小規模図書館用の OPAC として
・複数図書館の所蔵レコードをまとめた総合目録として
・留学生向けの OPAC として
・中国語などの多言語資料用 OPAC として
検索機能
「キーワード検索」と「ブラウズ検索」の2種類の検索機能があります。
- 「キーワード検索」
入力したキーワード(検索語)を条件として,資料を検索します。複数の検索 語を入力した場合は,論理積で検索を行います。
検索語には,漢字,カタカナ,ひらがな,数字が利用可能です。
検索語の種類は,以下のとおりです。
タイトル,著者名,請求記号,出版社,出版年,分類,件名,番号(標準番号,書誌ID),所在箇所
- 「ブラウズ検索」
ブラウズ検索は,タイトルなどの一覧表示から求める資料を探し出す方式です。
タイトル順,著者・団体名順,請求記号順の3種類から選べます。
所蔵館指定機能
複数の参加館のデータを登録している場合,全ての図書館のデータを一度に検索することもできますが,特定の所蔵館を指定して検索することもできます。
ヘルプ画面
各画面には,ヘルプ画面を用意していますので,ヘルプを参照しながら検索できます。
検索結果表示画面
検索結果は,簡略表示一覧画面 → 詳細表示画面で表示されます。
図書書誌レコードの関係表示
図書のシリーズとその各巻は,それぞれ別々の書誌レコードとして,管理しています。
その際,親書誌(シリーズ名)の詳細表示画面では,子書誌(そのシリーズの各巻のタイトル)の一覧が表示されます。
雑誌変遷マップ表示
雑誌のタイトルの変遷関係を図示した雑誌変遷マップを表示できます。
雑誌所蔵情報
雑誌の詳細書誌画面で請求記号を表示するよう設定することも可能です。
更新機能
NACSIS-CATに登録したデータを,ネットワークを通じてサーバからダウンロードし,既にあるSPCATのデータを更新することが可能です。
最新の情報を提供できます。
システムに関する技術情報
SPCATは,検索サーバと検索クライアントの2つのシステムで構成されます(クライアント/サーバ型)。
検索サーバ
- WWWの仕組みを利用して,検索機能を提供します。
- 学内 LAN 等を利用したネットワーク経由での検索サービスの提供が可能です。
検索クライアント
- インタフェースとして,WWWブラウザを使用します。
- 上記のバージョンの日本語 WWW ブラウザが動作する環境ならば,OS の種類を問わず,SPCATの検索機能を利用することが可能です。
システム構成
- スタンドアロン構成
- 1台のコンピュータで,SPCATを動作させる方法です。(検索サーバと検索クライアントを同じコンピュータの上で動かします)
- ネットワーク構成
検索サーバと検索クライアントを別々のコンピュータで動作させる方法です。 ただし,それぞれのコンピュータは,ネットワーク経由で接続できることが必要です。ネットワークの設定によっては,図書館内だけでなく,学内等の研究室から検索するようにすることも可能です。
検索サーバと検索クライアントそれぞれのシステムが動作するために必要なシステム要件は,以下のとおりです。
○検索サーバ | ||
ハードウェア | 機種 | IBM PC/AT互換機 |
周辺機器 | CD-ROMドライブ ネットワークカード |
|
CPU | Pentium 166 MHz 相当以上。400MHz以上を推奨。 | |
メモリ | 64MB以上 | |
ハードディスクドライブ | 最低100MB使用 (ただし,データ量による変化あり)。 |
|
ソフトウェア | OS(次の OS のうちのいずれか) | |
アプリケーション | ||
○ 検索クライアント | ||
ハードウェア | 以下のソフトウェアが動作するハードウェアであること | |
ソフトウェア |
- 同時接続可能な検索クライアント,つまり同時にSPCATを利用できるユー ザ数は,以下のとおりです。OSによって異なります。
OS | 検索クライアント数(ユーザ数) |
Microsoft Windows 98 | 1 |
Microsoft Windows NT 4.0 Workstation | 10 |
Microsoft Windows 2000 Professional | 10 |
データ形式
- SPCAT内部では,データは,Microsoft Access 2000 と互換性のある形式 で保存されています。
- Microsoft Access 2000 から,利用することが可能です。
インストール
- SPCATを利用する前には,インストール作業が必要です。インストールの 際には,検索プログラムだけでなく,データベースも合わせて,検索サーバに インストールします。インストールするOSごとにインストールマニュアルを用意していますので,参 照の上,作業を行ってください。
システム提供対象機関
目録所在情報サービスのオンライン参加館(学術雑誌総合目録参加機関を含みます)。
データ作成単位
単一の参加館,またはいくつかの参加館からなるグループ(機関全体や大 学と短期大学の集合等)。ただし,後者の場合グループに属する全ての参加組織の同意が必要です。
他の機関の参加組織を含めたグループも可能ですが,この場合も,他の機 関の同意が必要です。
配置コード単位でも作成できます。
収納レコード件数
上記作成単位の前年度末の収納対象所蔵件数の合計件数が12万件以下で あることが,正常に動作する件数の目安です。
ただし,インストール後のファイルが,OS のファイルサイズの上限にに 到達してしまった場合,上記の件数以下に制限する場合があります (Microsoft Windows98 の場合,ファイルサイズの上限は,2GB)。
収納対象データ
総合目録データベースに登録された図書・雑誌の書誌・所蔵データ。
図書のみ,雑誌のみでも受け付けます。
和・洋での指定は,できません。
よくある質問
Q1: NACSIS-CATのデータを全て検索できますか?
A1: 原則として,お申し込みされた機関のデータ分のみの提供ですので,NACSIS-CATに登録されている全データを検索することは,できません。他機関のデータを含んだデータを作成することも可能ですが,その場合は,その機関の同意が必要です。なお,NACSIS-CAT全データのSPCATの作成は,行っていません。
Q2: どのように使うのでしょう?
A2: 以下のような使い方が考えられます。
小規模図書館のOPACの代替として
離れたキャンパスの目録検索用に
多言語専用OPACとして
申し込み方法
以下の申込用紙に必要事項を記入押印の上,下記「申込先」まで郵便またはFAXでお送りください(ただし,同意書を送付する場合は,郵便でお願いします)。
提供価格
無償で提供します。
問い合わせ先・申込先
郵便番号 | 101-8430 |
住所 | 東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内 |
担当 | 国立情報学研究所 学術基盤推進部 学術コンテンツ課 NACSIS-CAT担当 |
電話番号 | 03-4212-2310 |
FAX | 03-4212-2375 |
電子メールアドレス | catadm@nii.ac.jp |