| 日時 | 平成25年8月23日(金曜日) 13:00~17:00 | PDF版(835.27 KB) |
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| 場所 | 国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室 |
イベントは終了しました。
多数のご参加ありがとうございました。
アウトライン
【概要】
昨今,多くの研究者,図書館員の関心を集めているオープンアクセスですが,人文・社会科学分野においては,オープンアクセス化されている学術雑誌論文の比率が低いなど,自然科学分野との「温度差」が浮き彫りになりつつあります。
そこで今回のSPARC Japan セミナーでは,人文・社会科学系のオープンアクセスの最前線として「Open Library of Humanities (OLH)」の活動について,Martin Paul Eve氏からご報告をいただきます。また自然科学分野の研究者,大学図書館員等も交え多角的な視点からこの分野におけるオープンアクセスや日本からの学術情報発信の課題にもアプローチしたいと思います。貴重な機会ですので,是非多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【参加対象者】
研究者,図書館員,学術出版職にある方々
プログラム
司会: 島田 貴史(慶応義塾大学メディアセンター本部)
| 時間 | 内容 | 講師 | 発表資料 | ビデオ映像 | ドキュメント |
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| 13:00-13:10 | 開会/概要説明 |
島田 貴史 (慶応義塾大学メディアセンター本部) |
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13:10-13:30 (質疑含む) |
経済学と経済学者にとってのオープンアクセス [講演要旨] |
(一橋大学経済研究所) |
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。 |
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13:30-13:50 (質疑含む) |
歴史学の研究手法・環境とオープンアクセス―日本近現代史研究の現場から― [講演要旨] |
(一橋大学大学院) |
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。 |
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13:50-15:05 (質疑含む) |
海外の動向:人社系OA誌の最前線 [講演要旨] |
(Open Library of Humanities) |
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| 15:05-15:20 | 休憩 | ||||
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15:20-15:40 (質疑含む) |
「学術情報」と「体系的な知」のはざまで―大学出版の模索 [講演要旨] |
(京都大学学術出版会) |
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。 |
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| 15:40-16:50 | パネルディスカッション |
【モデレーター】 (神戸大学大学院) 【パネリスト】 青木 玲子 (一橋大学経済研究所) 石居 人也 (一橋大学大学院) Martin Paul Eve (Open Library of Humanities) 鈴木 哲也 (京都大学学術出版会) (慶応義塾大学理工学メディアセンター) |
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。 |
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| 16:50-17:00 | 閉会 |
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参加費
無料
参加申込
氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第2回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。
※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。
受付は終了いたしました。多数のお申込み誠にありがとうございました。
申込期限: 平成25年8月20日(火)
申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課支援チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375
講師紹介
◇青木 玲子 (一橋大学経済研究所)
一橋大学経済研究所教授。専門は産業組織論,応用ミクロ理論。 知的財産,イノベーション投資やドメイン投票方式などに関する論文が多数ある。1981年東京大学理学部(数学)卒,1986年Stanford大学大学院 Master of Science(Statistics), 1987年同大学 PhD (Economics)。オハイオ州立大学助教授,ニューヨーク州立大学・ストーニーブルック校助教授,オークランド大学准教授などを経て,2007年より現職。世代間問題研究機構長,総合科学技術会議非常勤議員なども務める。
◇石居 人也 (一橋大学大学院)
一橋大学大学院社会学研究科准教授。町田市立自由民権資料館学芸員を経て,2012年より現職。日本近現代史,とりわけ生・老・病・死に対する人びとの向きあい方,およびそれらが実践される地域社会のありように迫ることをとおして,近現代の日本社会について考察している。
◇Martin Paul Eve (Open Library of Humanities)
Martin Paul Eve氏は英国にあるリンカーン大学で講師を務めており,現代米国小説,主にThomas Pynchon,Don DeLilloやDavid Foster Wallaceの作品を研究している。また,彼はオープンアクセス活動においても知られており,ALPSPが英国議会下院BIS委員会に対しOAに関する意見を提出する以前に,英国学術政策に関して執筆し,Open Library of Humanitiesの設立にもかかわる。
◇鈴木 哲也 (京都大学学術出版会)
京都大学文学部および教育学部に学び,ライター・編集者として活動の後,1996年より京都大学学術出版会編集次長,2006年より現職。編集者としての主な担当領域は地域研究,人類学および自然科学一般。大学出版部協会常任理事,日本書籍出版協会評議員。
◇蛯名 邦禎 (神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
専門分野は,理論物理学・人間環境学・科学コミュニケーション。 1977年京都大学理学部卒業,1982年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)。1987年神戸大学教養部助手,1992年同発達科学部講師等を経て,2007年より現職(自然環境論コース担当)。現在,神戸大学サイエンスショップ室長.2009年~2012年に神戸大学情報基盤センター長。2006年より日本学術会議連携会員。2010年より兵庫「咲いテク」事業推進委員会顧問。現在の主たる関心は,気候の現象論的モデルの検討,細胞内・細胞間過程を包括的に理解する多階層モデルの構築,持続可能な発展に向けた多様なステークホルダーの越境的相互作用と変容の研究。
◇松本 和子 (慶應義塾大学理工学メディアセンター)
1981年慶應義塾大学文学部図書館・情報学科卒。三田情報センター(現三田メディアセンター),湘南藤沢メディアセンター,三田メディアセンターにてレファレンス,雑誌,選書,貴重書を担当。2012年11月より現職。
講演要旨
◆経済学と経済学者にとってのオープンアクセス
(青木 玲子)
有限な資源の活用のしかたとその結果を分析するのが経済学です。そのような研究に従事する経済学者は,オープンアクセスの恩恵を受けると同時に排他性の財のもつ問題点,特に長期的な持続性について考えられずにはいられません。経済学で定着しているオープンアクセスを紹介しつつ,制度の経済学的な評価を試みたいと思います。
◆歴史学の研究手法・環境とオープンアクセス―日本近現代史研究の現場から―
(石居 人也)
人文・社会系のなかでも,とりわけオープンアクセスと縁遠い学問分野のひとつとみられているのが歴史学ではないでしょうか。そこで,歴史学(日本近現代史)を専攻する私自身の研究手法や研究環境,オープンアクセスの活用経験などをご紹介することをとおして,歴史学にオープンアクセスはなぜ馴染みにくいのか,あるいは本当に馴染みにくいのか,といったことを皆様とともに考えてみたい。
◆海外の動向:人社系OA誌の最前線
(Martin Paul Eve)
人文科学においてなぜオープンアクセス(OA)が重要なのか?自然科学と比較するとどのような点が異なっているのか?どのような経済モデルがうまくゆくのか?今回はこれらの疑問やOpen Library of Humanitiesの設立に関することなどを取り上げます。また,様々な問題やその論拠,社会的,技術的な解決方法や財政モデルに触れ,OAの背景のみならず,合同ファンドや試み,活動等,現在の新たな可能性についてもご説明します。
◆「学術情報」と「体系的な知」のはざまで―大学出版の模索
(鈴木 哲也)
「本当に人文系のオープンアクセス化が遅れているのか?(理系が進んでいるのか?)」という疑問は別として,人文・社会系の研究者の中に,オープンアクセス化への不安や反発が少なくないのも事実である。そこには,学術成果を「学術情報」とは区別したcomprehensiveなものとして捉える作法がある。この作法を無視しては,オープンアクセス化はもちろん,学術情報を電子化して利用すること自体,進まないだろう。「情報は情報として」活用しながら総合性・体系性を構築すること,そのための方法論が,今日の学術コミュニケー ションに必要とされている。 学術情報リポジトリへの図書の掲載,若手人文系研究者の成果公開プログラムの推進,「iPadアプリ本」の試作など,(微々たるものではあるが)試行錯誤してきた京大学術出版会の経験から,人文系のオープンアクセス化の促進と,その向こう側にある新しい学術コミュニケーションの構築を考えてみたい。
開催報告
平成25年08月23日(金)に第2回SPARC Japanセミナー2013「人社系オープンアクセスの現在」を開催しました。本セミナーに関するニュースレター(18号)はこちらからご覧ください。
参加者数 95名
アンケート結果 回答数: 38
※ご意見は,公開の同意をいただいたものです。
■参加目的
業務に関連するため:33 研究に関連するため:5 教養:1 その他:1
■今回の内容について
目的達成度
役に立つ:28 普通:9 期待と異なる:0
ご意見 【所属/職種】
【大学/学術誌編集・図書館関係】
- 複数の立場からOAについて述べられていて、とても勉強になりました。
【大学/図書館関係】
- 図書館がOAに係わってゆくポイントが明確に語られていた。
- 青木先生のtwo-sided marketの話が面白かった。OAに期待するもの、目的がはっきりしないとコスト負担者が決まらないとのこと。また、本の意義、紙への偏重といった人文の特徴やOAでのかき分けの話も印象に残りました。
- とても有意義でした。ありがとうございました。
【大学/大学・教育関係】
- 人社系に特化しており、興味深く参加できた。
- 様々な人文社会系の学術流通を担う方々の講演が聞けて大変勉強になりました。
- 人社系OAの現状を海外の動向を含め整理することができました。
【大学/研究者】
- この種の話を多面的に聞く機会は重要でしょう。さらにcomprehensiveな状況説明が必要だったのかもしれません。電子化とOAの話が入り混じっていた印象があり、その点でMartinさんの話は興味深かった。
【企業/学術誌編集関係】
- OA化をめぐる費用の問題を経済学的観点からお話を伺えると期待していたが、異なっていた。
【その他/図書館関係】
- 発表者のOAの対象が違ったため、問題点の絞り込みがむずかしかった。
【その他/大学・教育関係】
- OAの現状を知ることができた。
■今後,聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
【大学/学術誌編集・図書館関係】
- 営利企業、団体の方のお話。
【大学/図書館関係】
- 大学の研究力の測り方。WoS以外の測り方は無いのか?
- 全体像がまだわからないので、人社系OA誌の事例。
- 一年後のOLHの状況。主にプロジェクトの進捗状況。
- 今回の内容で人社系の他の分野の方のお話を聞いてみたい。
【大学/大学・教育関係】
- 各学問分野まで掘り下げてもらいたい。
- 研究者の方がどのようにオープンアクセスの情報を利用されているか、またOAに期待すること。(今回の内容がとてもよかったので、さらに広げていただきたい)
【大学/研究者】
- 出版社側の話をより詳しく聞きたい。
【企業/学術誌編集関係】
- Amazon、Googleと学術業界との今後。
- 海外のOAの例、政策、著作権に関して。
【企業/大学・教育関係】
- オープンエデュケーション、MOOCs、日本版MOOCs、著作権処理の課題。
【その他/図書館関係】
- なぜ人社系のOAが遅れたのか。
【その他/大学・教育関係】
- OAのコンテンツを作るための著作権関係について。
■その他,当企画に関するご意見・感想
【大学/学術誌編集・図書館関係】
- 机がもう少しあったほうがいいと思います。
【大学/図書館関係】
- もっと人社系を中心にしたテーマを取り上げて欲しい。
- 人社系OA誌のコスト負担者、ビジネスモデルが気になります。
- OAについて1年をとおして学ぶことができる有意義な企画と思います。
【大学/大学・教育関係】
- 先端情報をチャレンジ的に企画して欲しい。
- 素晴らしい会場運営ならびに通訳、ありがとうございました。
【大学/研究者】
- OAそのものの理解については別途整理が必要。
【その他/図書館関係】
- いい企画でした。
