国立情報学研究所 12階 1208/1210会議室
概要
オープンアクセスは今後も学会、研究者、図書館等、学術情報流通に携わる人々にとっては大きな課題となることは確かなことでしょう。しかしながら、この数年間、言い尽くされてきたことではあるにしろ、その立場により、分野により、また国の状況により、オープンアクセス実現のための実際の様式は非常に多様な形態を取ることとなりました。オープンアクセスそのものの意味も、それを語る人の立場によって異なることも指摘されています。また、我々は、日本におけるオープンアクセスとは何か?をそろそろ検討すべき時期でもあるように考えます。
SPARC Japanでは初のOpen Access Dayである10月14日に、セミナーを開催し、多くの方々とオープンアクセスに関する検討を行いたいと思います。
オープンアクセスとは何か、機関リポジトリは有効なのか?そして現状を超えてさらに先に進もうとする新しい試みなどを講演し、参加の全員で討議したいと思います。学会、図書館、研究者はもちろんオープンアクセスご興味のある方々のご参加をお待ちいたします。
プログラム
司会: 林 和弘 (日本化学会)
| 時間 | 講演タイトル | 講師(敬称略) | 講演資料 | 映像 |
|---|---|---|---|---|
| 14:00- | 挨拶と概要説明 |
林 和弘 (日本化学会) |
発表資料 | |
| 14:00-15:50 |
オープンアクセスの神話と真実 [講演要旨] |
永井 裕子 (日本動物学会) |
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国立大学図書館からみた機関リポジトリの4年間 [講演要旨] |
富田 健市 (東京工業大学研究情報部情報図書館) |
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「埋もれた研究成果を投稿・共有するサイト:My Open Archive」をやってきて思うこと [講演要旨] |
坂東 慶太 (My Open Archive) |
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誰が、何を読んでいるのか―アクセスログに基づく機関リポジトリの利用実態 [講演要旨] |
佐藤 翔 (筑波大学) |
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| 15:50-17:00 | 討論 |
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| 17:00 | 閉会 |
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*途中、適宜休憩あり
参加費
無料
参加申込
・氏名 ・所属 ・連絡先をご記入のうえ、【SPARCセミナー参加申込】と題して、電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。また、【受付票】を返送しますので、当日ご持参ください。
※ご連絡いただいた個人情報は、今後のセミナーのご案内と開催変 更等の緊急連絡に使用させていただきますのでご了承ください。
国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課コンテンツチームSPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2370
講演要旨
◆オープンアクセスの神話と真実 (永井 裕子)
オープンアクセスが商業出版社の現状のシステムを変革できると、本当に人は信じたのだろうか。また研究成果は、税金を使っているのだからすべてオープンにすべきだという論理は、正しいのだろうか。NIHポリシーはまたも米国学会の抵抗にあっているが、NIHポリシーはオープンアクセスポリシーなのか。
氷山の1角を見ただけで、すべてを理解したようなことにならないために、重要なことは真実だけであるという原点に戻り、オープンアクセスを学会として、出版者としてどう考えるかを皆様と共に考えたいと思います。
◆国立大学図書館からみた機関リポジトリの4年間(仮) (富田 健市)
国立大学図書館協会学術情報委員会デジタルコンテンツ・プロジェクトでは 平成17年と19年に会員館へのアンケートを実施し,機関リポジトリへの取組状況 を調査した。その結果,3年間で数・量・バラエティそれぞれが大きく増加したこと が確認できた。
その後の1年についてはネット上で公開されているデータで補い,この 4年間における変化を背景として,現状と課題を考えたい。
◆「埋もれた研究成果を投稿・共有するサイト:My Open Archive」をやってきて思うこと (坂東 慶太)
公になっている学術論文の裏には、多くの研究成果が未発表のまま埋もれているはずです。それをWeb上に投稿し、共有したら、どのようなことが起こるのか?
そのような実験と、実益を兼ねたサービスとして「My Open Archive」は、2008年5月にβ版をリリースしました。未だ公開間もないサイトではありますが、立ち上げの経緯から現在に至る迄の秘話や、リリース後のウェブ上での反応、さらに今後の活動計画などを紹介します。
また、査読なしのセルフアーカイビング、OpenIDによる認証、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる著作権管理、論文の種類を広義に捉えることでフォーマル/インフォーマルの境目を曖昧にするなど、現状の形に至った試行実験の過程を紹介します。
サイト:My Open Archive
http://www.myopenarchive.org/
◆誰が、何を読んでいるのか―アクセスログに基づく機関リポジトリの利用実態 (佐藤 翔)
近年、利用統計に基づく機関リポジトリ評価に注目が集まっている。北 海道大学(HUSCAP)、京都大学(KURENAI)の2つの機関リポジトリの アクセスログを検索ロボット等不純なアクセスを除いて集計したところ、 本文PDFファイルへのアクセス数はフィルタリング前の1/2~1/3にまで 圧縮された。
当日はこのフィルタリング後の利用統計に基づくアクセス 元ドメイン、アクセス先論文の分析結果を示し、機関リポジトリ利 用の実態について議論したい。
ブログ:かたつむりは電子図書館の夢をみるか