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4.3 資料を発送する

現物を送付後に,ILLレコードで発送の処理をする。

■ 操作例

1依頼館に資料を送付後,ILL レコードの状態を「発送」(IN-PROCESS)にするため,必要事項を入力し,[SEND]ボタンをクリックする。

詳しくは,次頁「転送フィールド一覧」参照。
2状態は「発送」( IN-PROCESS)となる。

システム処理(OCLC 送信)後,状態は「発送」(SHIPPED)へ遷移する。

OCLC 参加館での確認後の状態は,複写は「到着処理中」(SHIPPED)へ,貸借は「借用中」(SHIPPED)へ遷移する。

さらに複写の場合には,一定時間後にシステムにより「到着処理中」(SHIPPED)から「確認」(SHIPPED)へ移る。

複写受付業務では,「確認」(SHIPPED)が最終的な状態である。

ヒント

発送時の必須入力項目
WebUIP自動セット項目
フィールド設定値
CHRGE(小計金額)(QNT, UPRCE があれば)= QNT × UPRC
SUM(合計金額)= CHRGE1( + CHRGE2+ … + CHRGE10 ) + FEE + POSTG
SDATE(発送日)空白でコマンドを実行した場合,その実行日

料金の請求について
2.3.1 日米ILLの決済」(p.18)又は,『GIF (Global ILL Framework)ガイド[OCLC版] Ver. 3.3』を参照。
URL http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/gif/materials/us/gif-guide-oclc_3.html

転送フィールド一覧
項目(フィールド)名内容
ILL レコード
ISOGIDAPDU 識別グループID
ISOIDAPDU 識別ID
SDATE発送日 ※必須
DDATE返却期限 ※貸借のみ
OMLID依頼館コード
OMLIDISOISO 依頼館コード
AMLID受付館コード
CLNT申込者氏名
CLNTP申込者所属
SRVCE貸借 / 複写識別コード
QNT数量
SUM合計金額 ※必須
  • 米ドル換算値。入力値は,3 桁までの整数または小数点以下2 桁。
    入力例:○ 3.30,○ 100
                × 2.5,× 1000
CCODE通貨単位コード ※必須
  • 日米ILL では米ドルを示す"USD" のみ指定可。
CMMNTコメント ※必須
  • IFM での支払いを示す。入力例:"PAYMENT=IFM"
AADRS受付館宛名 ※貸借のみ必須
  • 複写の場合にも,入力内容は転送対象となるため,英文に修正する。
  • 複写の場合のみ空値も可。
参加組織レコード
OCLCIDOCLC 利用者ID
OCLCPWDOCLC パスワード

注 意

■ 状態遷移

遷移種別状態遷移(SEND)システム処理(OCLC送信)後
ILL状態遷移「処理中」 → 「発送」そのまま
ISO状態遷移「IN-PROCESS」 → 「IN-PROCESS」 → 「SHIPPED」

複写の場合,OCLC 参加館で確認処理終了後,レコードの状態は「到着処理中」(SHIPPED)へ状態遷移する。ISO 対応機関でのレコード処理は,これで終了となり,[OK]コマンドを発行し「到着処理中」(SHIPPED)から「確認」(SHIPPED)へ状態遷移させることができない。
そのため,NACSIS-ILL システムでは,これらのレコードに対して,一定期間後,システムによって「確認」(SHIPPED)へ状態遷移させることにより,他のレコードとの整合性をとっている。


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