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5.4 依頼する

受付館が処理できる状態にする。

■ 操作例

1依頼内容に必要な内容を入力し,システムへ依頼データを送信するために,[ORDER]ボタンをクリックする。

参照:p.92「転送フィールド一覧」
2ILL レコードID が付与され,状態は「未処理」(IDLE)となる。

システム処理(KERIS 送信)後,状態は「処理中」(PENDING)へ遷移する。

ヒント

依頼時の必須入力項目

サーバ設定項目
KERIS 参加館への依頼時にNACSIS-ILL システムがILL レコードに自動的にセット する項目は,以下の通り。

エラーになったら
1)

[ORDER]コマンド発行直後のエラー
本項「依頼時の必須入力項目」を参考に,入力データに誤りがないか調べる。

2)システム処理(KERIS 送信)時のエラー
レコードは「新着照会」(IDLE)の状態で戻ってくる。履歴に書かれているエラーメッセージを元に,入力データに誤りがないか調べる。
詳しくは,p.142「付録A.4 エラーメッセージ一覧」および次頁「転送フィールド一覧」を参照。

注 意

[CALLBACK]可能なタイミング
システム処理(KERIS 送信)前,レコードの状態は「未処理」(IDLE)であれば,[CALLBACK]可能である。システム処理(KERIS へ送信)後,レコードの状態は「処理中」(PENDING)になると,[CALLBACK]できない。
KERIS への送信は1 時間に1 回行われる。

転送フィールド一覧

TYPE(複写種別),SPIVA(送付方法)以外は,1 バイト文字のみ有効
※印はサーバ設定項目

数量
項目(フィールド)名内容
ILL レコード
ID ※ILL レコードID
ODATE依頼日
OMLID ※依頼館コード
AMLID ※受付館コード
  • HMLID(所蔵館コード)が設定される。
  • KERIS へ依頼する場合,HMLID には,"KERIS" と入力する。
AMLIDISO ※ISO 受付館コード
  • HMLISO(ISO 所蔵館コード)が設定される。
  • KERIS へ依頼する場合,HMLISO には依頼先のKERIS ライブラリーコード(6 桁の数字)を入力する。
CLNT申込者氏名
CLNTP申込者所属
SRVCE貸借/ 複写識別コード
BIBNT書誌事項
STDNO標準番号
  • "ISBN=******", "ISSN=******" のみ有効。
  • "LCCN=******", "NBN=******" はWebUIP 自動セットの対象だが,KERIS のISO ILL システムでは無効。
VLNO巻号
PAGEページ
YEAR年次
ARTCL論文関係事項
CLN請求記号
BVRFY書誌典拠
  • STDNO(標準番号) に"ISSN" または"ISBN" がなければ入力必須("LCCN","NBN" がSTDNO に入力されている場合も含む。典拠不明の場合,"Cannot verify"と入力)。
TYPE複写種別
  • " 電子複写" または " マイクロ" の場合,"photocopy","microform" に変換して転送する。
  • "photocopy","microform" の場合,そのまま転送する。・上記以外は,"other" に変換して転送する。
SPVIA送付方法
  • スペース,ハイフンのトルツメを行い," 速達" → "EMS",EMS" → "EMS"," 書留" → "AIRMAIL","AIRMAIL" → "AIRMAIL",空値→ " AIRMAIL" の変換を行い転送する。これ以外の場合は,転送エラーとなる。
CMMNTコメント

KERIS側へ伝えたい連絡事項は,必ずNOTE= に続けて入力する。NOTE= に続けないとKERIS側へ内容が伝わらず,エラーも発生しないので注意する。

  • NOTE(任意/ その他の連絡事項)を記入 OCLC で必須要素である"MAX-COST", "PAYMENT","ISO-CC" はKERIS では不要。
    入力例: NOTE=NEED-BEFORE=20100808
  • 同一のデータ要素は繰り返し使用できない。繰り返しても転送エラーにはならないが,最初の値しか転送されないので注意する。
    入力例:○ NOTE=xxx,###
         × NOTE=xxx △ / △ NOTE=###(NOTE=### は転送されない)
OSTAF依頼館担当者等
  • 日韓ILL ではFAX で文献を送付しない運用だが,FAX 番号を入力すれば("FAX=*****"),FAX 番号は転送される。
  • FAX 番号以外は転送されないが,NACSIS-ILL システム上での必須項目のた め,空値にはせず英語で何らかの情報を入力する。
    入力例:OSTAF:ILL section / TEL=+81-3-4212-2320
OADRS依頼館宛名
  • WebUIP では,依頼先がISO 対応機関のみの場合,デフォルトは空値 (英語表記が必要なため,参加組織情報からは転記しない)
  • 送付先(住所,部局,担当係等)を英語で入力する。
    入力例:OADRS:ILL section,Contents Div. NII Library / 2-1-2
         Hitotsubashi, Chiyoda-ku Tokyo 101-8430
OEDA電子的配送先アドレス
  • 不使用

■ 状態遷移

遷移種別状態遷移(ORDER)システム処理(KERIS送信)後
ILL状態遷移「(状態なし)」「準備中」 → 「未処理」→ 「処理中」
ISO状態遷移(※)遷移「(状態なし)」 → 「IDLE」→ 「PENDING」

※ISO 対応機関への依頼の場合,ISOSTAT(ISO プロトコルレコード状態)が,ILL レコードに表示される。


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