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3.4 依頼する

受付館が処理できる状態にする。

■ 操作例

1依頼内容に必要な内容を入力し,システムへ依頼データを送信するために[ORDER]ボタンをクリックする。
参照:p.30「転送フィールド一覧」
2ILL レコードID が付与され,状態は「未 処理」(IDLE)となる。

システム処理(OCLC 送信) 後,状態は「処理中」(PENDING)へ遷移する。

ヒント

依頼時の必須入力項目

サーバ設定項目
OCLC 参加館への依頼時にNACSIS-ILL システムがILL レコードに自動的にセットする項目は,以下のとおり。

エラーになったら
1)[ORDER]コマンド発行直後のエラー
本項「依頼時の必須入力項目」を参考に,入力データに誤りがないか調べる。
2)システム処理(OCLC 送信)時のエラー
レコードは「新着照会」(IDLE)の状態で戻ってくる。履歴に書かれているエラーメッセージを元に,入力データに誤りがないか調べる。詳しくは,p.142「 付録A.4 エラーメッセージ一覧」及び次頁「転送フィールド一覧」を参照。

注 意

[CALLBACK]可能なタイミング
システム処理(OCLC 送信)前,レコードの状態は「未処理」(IDLE)であれば,[CALLBACK]可能である。システム処理(OCLC 送信)後,レコードの状態は「処理中」(PENDING)になると,[CALLBACK]できない。
OCLC への送信は1 時間に1 回行われる。

転送フィールド一覧

TYPE(複写種別),SPIVA(送付方法)以外は,1 バイト文字のみ有効
※印はサーバ設定項目

項目(フィールド)名内容
ILL レコード
ID ※ILL レコードID
ODATE依頼日
OMLID ※依頼館コード
AMLID ※受付館コード
  • HMLID(所蔵館コード)が設定される。
  • OCLC へ依頼する場合,HMLID には,"OCLC" と入力する。
AMLIDISO ※ISO 受付館コード
  • HMLISO(ISO 所蔵館コード)が設定される。
  • OCLC へ依頼する場合,HMLISO には依頼先のOCLC シンボルを入力する。
CLNT申込者氏名
CLNTP申込者所属
SRVCE貸借/ 複写識別コード
BIBNT書誌事項
STDNO標準番号
  • "ISBN=******","ISSN=******" のみ有効。
  • "LCCN=******","NBN=******" はWebUIP 自動セットの対象だが,OCLC のISO ILL システムでは無効。
VLNO巻号
PAGEページ
YEAR年次
ARTCL論文関係事項
CLN請求記号
BVRFY書誌典拠
  • STDNO(標準番号)に"ISSN" または"ISBN" がなければ入力必須("LCCN","NBN" がSTDNO に入力されている場合も含む。典拠不明の場合,"Cannot verify"と入力)
TYPE複写種別
  • " 電子複写" または" マイクロ" の場合,"photocopy","microform" に変換して転送する。
  • "photocopy","microform" の場合,そのまま転送する。
  • 上記以外は,"other" に変換して転送する。
SPVIA送付方法
  • 空値の場合は,転送時にシステムが"Airmail/Parcel" をセットする。
  • " 速達" は "express" に," 書留" は"registered parcel" にシステムが変換して転送する。
  • "FAX" の場合,OSTAF(依頼館担当者等)のFAX="*****" の値をFAX データと して転送する
  • "ARIEL" の場合,送付先アドレスをCMMNT(コメント)に記述
    (NOTE=ARIEL=******)することが必要。
  • 上記以外は,入力されたデータをそのまま転送する。ただし," 速達"," 書留" 以外の2 バイトデータは,エラーとなる。
CMMNTコメント
  • 次の4 種のデータ要素で構成される。
  1. MAX-COST(必須/ 支払限度額):"[通貨コード][限度額]" 通貨コードは"USD" のみ。
    限度額は正の整数または小数点以下2 桁の数字のみ。
  2. PAYMENT(必須/ 料金決済方法):"IFM"
    IFM については,p.18 参照
  3. ISO-CC(文献複写の場合必須/ 著作権承諾情報):"US:CCG" または"US:CCL"
    CCG:Con_rms to Copyright Guidelines(i.e., the CONTU Guidelines
    CCL:Con_rms to Copyright Law
  4. NOTE(任意/ その他の連絡事項)
    OCLC側へ伝えたい連絡事項は,必ずNOTE= に続けて入力する。NOTE= に続けないとOCLC側へ内容が伝わらず, エラーも発生しないので注意する。
  • それぞれのデータ要素を" △ / △ " で区切る(注:△は半角スペースを示す) 入力例:
    ISO-CC=US:CCG △ / △ MAX-COST=USD50 △ / △ PAYMENT=IFM △ / △NOTE=NEED-BEFORE=20110331
    ISO-CC=US:CCL △ / △ MAX-COST=USD35.50 △ / △ PAYMENT=IFM △ / △NOTE=ARIEL=ariel@nii.ac.jp
  • 同一のデータ要素は繰り返し使用できない。繰り返しても転送エラーにはならな いが,最初の値しか転送されないので注意する。
    入力例:○ PAYMENT=IFM △ / △ NOTE=xxx,###
         × NOTE=xxx △ / △ NOTE=###(NOTE=### は転送されない)
OSTAF依頼館担当者等
  • FAX での送信を希望する場合,FAX 番号を入力("FAX=****")
  • FAX 番号以外は転送されないが,NACSIS-ILL システム上での必須項目のため, 空値にはせず英語で何らかの情報を入力する。
    入力例:OSTAF:ILL section / FAX=+81-3-4212-2375
OADRS依頼館宛名
  • WebUIP では,依頼先がISO 対応機関のみの場合,デフォルトは空値であるため (英語表記が必要なため,参加組織情報からは転記しない),送付先(住所,部局, 担当係等)を英語で入力する。
    入力例:OADRS:ILL section,Contents Div. NII Library / 2-1-2
         Hitotsubashi, Chiyoda-ku Tokyo 101-8430
OEDA電子的配送先アドレス
  • 不使用
参加組織レコード
OCLCID OCLC利用者ID
参加組織レコードパスワード

■ 状態遷移

遷移種別状態遷移(ORDER)システム処理(OCLC送信)後
ILL状態遷移「(状態なし)」「準備中」 → 「未処理」→ 「処理中」
ISO状態(※)遷移「(状態なし)」 → 「IDLE」→ 「PENDING」

ISO 対応機関への依頼の場合,ISOSTAT(ISO プロトコルレコード状態)が,ILL レコードに表示される。


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