統一標目形(HDNG)は,その著者名典拠レコードの記録対象を示す名称である。
統一標目形には,書誌レコードの著者標目の形及び表記の統一と,他の標目との区別に必要な事項が含まれる。
統一標目形は,名称及び付記事項からなる。
また,日本名の場合は名称のヨミ,中国名の場合は名称のヨミ及び名称のその他のヨミが付加される。
目録規則の適用は,以下の基準による。基準に基づいて選択した目録規則によって作成した著者名典拠レコードに対しては,レコード修正時にも,適用する目録規則を変更しないことを原則とする。
統一標目形の形を決定する際に適用しなかった目録規則(NCRの適用時にはAACR2,AACR2の適用時にはNCR)に基づく標目の形が必要な場合は,著者名典拠レコードのSFフィールド(から見よ参照)にその標目の形を記録する。
このとき,他の「から見よ参照」と区別するために,データの先頭に統一標目形フラグ「*」を記録する。
解説(統一標目形とカード目録等における和書系・洋書系標目の関係)目録システムにおける著者名典拠レコードは,和洋の区別をせず,1著者1レコードを原則としている。
また,統一標目形については,日本名,中国名は原則としてNCR,それ以外の外国名はAACR2に基づいて作成する。
一方,各参加組織では,和資料はNCR,洋資料はAACR2に基づいて標目を作成し,和洋別のカード目録体系等を維持しているところがある。
このため,目録システムにおける統一標目形と,各参加組織で必要とする標目が一致しない可能性が考えられる。例えば,和図書目録において外国の団体,国際機関等を日本語形としている参加組織が存在しうる。
上記参加組織においては,NCRに従って「アメリカ図書館協会」や「国際連合」という標目の形を採用することが予想されるが,本基準では,これらの統一標目形はAACR2に従って「American Library Association」や「United Nations」とせざるをえない。
このように,適用する目録規則によって標目の形が異なる場合は,統一標目形の形を決定する際に適用しなかった目録規則に基づく標目の形の前に統一標目形フラグ「*」を付してSFフィールドに記録することにより,各参加組織の必要とする標目の形でカード出力を行う,等の設定が可能である。
中国語,韓国・朝鮮語で表記される名称については,NCRに基づきヨミを付ける場合,以下の基準に従う。
(例)全斗煥 〔母国語読みは表示されていない〕 チョン, ドゥホアン
趙容弼 〔조용필を漢字に置き換えている〕 チョー, ヨンピル
(例)林, 志浩||リン, シコウ||lin, zhi hao (lin, zhi haoがその他のヨミ)