目録情報の基準


[目次]
[前ページ] 3.4 総合目録データベースの品質管理
[次ページ] 4.2 記述対象のとらえ方

4 図書書誌レコード

4.1 図書書誌レコードの構成と記述規則

 各項目中のデータ要素は,原則としてISBD(International Standard Bibliographic Description)(ISBDに対応しない項目についても類似の形式)に従って記述する。

4.1.1 ID & コードブロック

 このブロックは,次の諸要素からなる。

  *の項目は,出版物理単位毎に対になって繰り返すことができる。なお,コード類は,原則として,USMARCフォーマットのコード体系に準拠する。

4.1.2 記述ブロック

 このブロックは,目録記入の記述の部分に相当する。

 各フィールドのデータは,ISBD区切り記号法に準拠して記述するが,各データ要素の機械的識別のため,一部の記号法を改変して使用するところがある。

 データの記述に当たって適用する目録規則は,原則として日本語資料,中国語資料についてはNCR(日本目録規則)1987年版改訂版,左記以外の資料についてはAACR2(Anglo-American Cataloguing Rules, 2nd Edition) 1988 Revision, Amendments 1993とする。また,これらの適用に際しては,適宜,国立国会図書館,又は米国議会図書館の目録規則適用細則を使用する。

 本基準の中で,特に指示がない場合は,目録規則はこの2種類をさし,各々単にNCR,AACR2とも言う。

 なお,韓国・朝鮮語資料については,当面,各参加組織が以下の内一つを選択する。

1.記述は,日本語への翻訳形で行う。この場合,適用する目録規則は,NCRとする。
2.記述は,標準的な翻字法に従った翻字形で行う。この場合,適用する目録規則は,AACR2とする。

4.1.3 リンクブロック

 このブロックには,以下の項目がある。

1.書誌構造リンク
書誌構造の下位レコードから上位レコードに対するリンク形成に使用する
2.著者名リンク
著者名典拠レコードに対するリンク形成に使用する
3.統一書名リンク
統一書名典拠レコードに対するリンク形成に使用する

 これらの項目では,目録作業時に他のレコードとのリンク形成を行う。リンク形成後,各項目にはリンク関係の情報が示される。

 ただし,2又は3においてリンク形成を行わない場合,これらの項目は,本基準8又は本基準9の項で定める統一標目形を記録するために使用する。

4.1.4 主題ブロック

 このブロックでは,標準的な書誌分類及び件名等を記録する。

 分類については,書誌分類であって,書架分類ではないことに注意する。すなわち,個々の図書館等の独自な情報である書架分類は,書誌レコードではなく所蔵レコードに記録する。


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