学術情報センターでは,昭和61年度から,全国の大学図書館等を対象として,目録所在情報サービスを開始した。
このサービスは,全国の大学図書館等が所蔵する図書及び雑誌の目録所在情報を蓄積した総合目録データベースを形成することによって,我が国の大学図書館等が持っている各種学術情報資源の全国的な共同利用を可能とし,学術情報流通の促進を図ろうとするものである。
このために学術情報センターでは,目録所在情報サービスの中核となる,次の二つのシステムを開発している。
目録システムは,オンライン分担目録方式によって総合目録データベースを形成するためのものであり,各大学図書館等における目録業務は,このシステムを直接利用しながら行う。また,各大学図書館等の参考業務,相互貸借業務においても,データベースの検索機能を利用することができる。
この総合目録データベースは,総合目録データベースWWW検索サービスであるWebcatでも利用することができる。(2013/3/8サービス終了)
ILLシステムは,目録システムで作成した総合目録データベースを参照し,図書館間の相互貸借を効率的に行うためのシステムである。
ところで,学術情報センターでは,目録システムの利用が円滑に行われるように,直接の利用者である大学図書館等の職員に対して,その利用法,操作法等についての講習会を実施している。
しかし,実際の業務が支障なく行われ,また,正確で品質の高いデータベースが形成されるためには,目録システムの利用過程で発生する疑問,操作ミス等について,その場で参照,解決できるマニュアルを整備することも重要である。
そこで,学術情報センターでは,目録システム利用上必要と考えられる5種類のマニュアルを作成した。
各マニュアルの概略は,次のとおりである。
さらに最近では,WWWによるマニュアル類の提供,「目録情報に関する質問書/回答書データベース」の開発提供など,作業環境の充実に努めている。
この他にも,必要なものは逐次整備していく予定である。
なお,各マニュアルは,システムの拡充,新機能の追加等に伴って,逐次改訂される予定である。